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小学生のAI活用、親の意識は?生成AI利用を巡る調査結果

目次

親自身のAI利用と、子どもへの考え方の違い

まず、親御さんご自身のAI利用状況を見てみましょう。仕事や普段の文章作成でAIを使って効率化(時間を短縮)したことがあるか尋ねたところ、63.4%の親が「ある」と答えました。つまり、私たち親の過半数以上が、すでにAIを「便利な道具」として活用しているということですね。

現役の親の生成AI利用実態を示すグラフ

ところが、興味深いのはここからです。AIを使って効率化を経験している親たちに、「もし自分の中学生の子どもが宿題をAIに任せようとしたら、許しますか?」と質問したところ、そのうち33.8%の親が「ズルは許さない」とはっきり否定的な姿勢を示しました。自分はAIを使うけれど、子どもには使わせたくない、という親御さんが一定数いることが分かります。ここに、親ならではの価値観の違いが見え隠れしますね。

子どものAI利用を否定する理由

さらに、子どものAI利用を否定した親御さんに、その一番の理由を尋ねたところ、大きく二つの考え方があることが分かりました。

一つは「倫理観(ズルは不正だから)」という理由です。この考えの親御さんは、ご自身のAI利用率も比較的低い傾向にあり、行動と価値観が一致しているようです。

もう一つ注目すべきは、「若い時の苦労は買ってでもすべき」という教育的な信念を理由に挙げた層です。この層に限って見てみると、驚くことに約7割にあたる68.8%の親御さんが、ご自身はAIを使って仕事や作業を効率化していることが分かりました。

これは、親御さんが矛盾している、という単純な話ではありません。親御さんの中では、「大人の効率化」と「子どもの成長過程」は、まったく別のものとして認識されている可能性が高いのです。子どもには努力の経験が必要だけれど、大人は結果を出すために合理的に道具を使うべきだ、という役割に基づいた判断と言えるでしょう。

親のAIリテラシーと子どものAI利用への姿勢

さらに調査を進めると、親御さんのAIに関する知識や経験(AIリテラシー)と、倫理的な判断の関係にも傾向が見られました。

たとえば、「もし子どもがこっそりAIを使って書いた作文が、コンクールで金賞(内申点アップ)を取ってしまったら、親としてどうしますか?」という質問に対し、親のAIスキル別に回答を比較すると、面白い違いが浮かび上がりました。

AIをほとんど使わない「初級・未経験」の親御さんでは、「正直に申告する」という回答が多数を占めました。一方で、AIを使いこなしている「中級・上級」の親御さんでは、「黙っておく」や「実力として評価する」といった選択肢が大きく増える結果となりました。

親のAIスキルレベルと対応の比較表

これは、AIに詳しい親御さんほど、AI利用によるメリットを肌で感じているからかもしれません。子どもがAIを使って良い結果を出した場合、その「実利」を前にして、どう判断するかが問われることになりますね。

小学生の保護者として、家庭でできること

今回の調査結果は、私たち親がAIとどう向き合い、子どもたちにどう伝えていくべきか、改めて考えるきっかけを与えてくれます。小学生のお子さんを持つ親として、私が大切だと思うのは、次の3点です。

  • 親子でAIについて話し合う機会を作る: AIがどんなことができるのか、どんなことに気をつけたらいいのか、親子で一緒に考えてみましょう。親自身がAIを体験し、その可能性とリスクを理解することが第一歩です。

  • 「なぜ学ぶのか」を伝える: AIは便利な道具ですが、それを使う目的や、自分で考える力を養うことの大切さは変わりません。AIで「答え」を出すだけでなく、「どうしてそうなるのか」を考える力を育むことが重要です。

  • 家庭でのルール作り: AIを宿題や学習に使う際のルールを、お子さんと一緒に決めるのも良いでしょう。「いつ、どのように使うか」「どこまでが自分で、どこからがAIに任せるか」といった具体的な線引きを話し合うことで、お子さんも安心してAIと向き合えるはずです。

生成AIは、すでに私たちの生活の一部となりつつあります。子どもたちの未来を考えた時、AIをただ「禁止する」だけでなく、その特性を理解し、賢く活用していく力を育むことが、これからの教育には欠かせないでしょう。私たち親も、学びを止めずに、子どもたちと一緒に新しい時代を歩んでいきたいですね。

出典:おうち部(https://ouchibu-navi.com/pr-ai-education)

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