「MATHコン2025」で高校生が日本数学検定協会賞を受賞
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公益財団法人理数教育研究所が主催する「塩野直道記念 第13回『算数・数学の自由研究』作品コンクール」(通称「MATHコン」)において、日本数学検定協会賞が決定しました。
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受賞したのは、大阪府在住の高校2年生、翟潤奇(てき じゅんき)さんです。
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翟さんは、「ペンローズパターン」と呼ばれる特殊な敷き詰め模様の規則性や対称性について深く考察した研究でこの賞を受賞しました。
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このコンクールには、全国の小学生・中学生・高校生が参加しており、2025年度は合計13,935件の応募がありました。
日常の「なぜ?」から始まる探究心
「MATHコン」は、子どもたちが日常生活や社会で感じた疑問を算数・数学の力で解決したり、学びを発展させて新たな課題を探究したりするコンクールです。テーマは自由で、毎年多様な研究作品が集まります。
今回、日本数学検定協会賞を受賞した翟さんの研究は、化学の講義で知ったペンローズパターンがきっかけでした。ペンローズパターンとは、ノーベル物理学賞を受賞したロジャー・ペンローズ氏が考案した、一見不規則に見えるけれども、実は隠れた規則性を持つ非周期的な敷き詰め模様のことです。これを「近くから見ると不規則なのに、広く見ると何か規則があるのでは?」という疑問から、その規則性や対称性、さらには異なる形態への拡張について深く掘り下げて考察しました。

日本数学検定協会は、化学への興味を幾何学分野の探究へとつなげた姿勢や、既存の概念とは異なる方法でペンローズパターンを拡張しようとした考察点を高く評価し、今回の受賞を決定したということです。
翟さんは、「ペンローズパターンで見つけた法則を、その3次元版である準結晶に対応させ、新しい材料の設計につなげていきたい」と今後の目標を語っています。


子どもたちの「なぜ?」を大切に育むヒント
このニュースは、私たち親が子どもたちの学びをどう支えるか、大切なヒントをくれます。小学生の子どもたちにとって、算数や数学は「計算」や「公式」を覚えるもの、というイメージが強いかもしれません。しかし、翟さんの研究のように、身の回りにある「なぜ?」という疑問から探究を始めることで、算数・数学がもっと身近で楽しいものに変わる可能性を秘めています。
MATHコンは、まさにその「なぜ?」を形にする場です。自由なテーマで取り組めるため、子どもたちの興味がどこにあっても、それを算数・数学と結びつけることができます。これは、子どもたちが自ら課題を見つけ、解決する力を育む貴重な機会になるでしょう。
家庭でできること:自由研究のすすめ
家庭でできることとして、まずは子どもたちの「これってどうしてこうなるの?」「もしこうなったら?」といった疑問に耳を傾けてみましょう。すぐに答えが出なくても、一緒に調べてみたり、実験してみたりする時間を持つことが大切です。
例えば、公園で落ち葉の形を観察したり、お菓子の配列にどんな規則があるか考えたり。普段の生活の中には、算数・数学の種がたくさん隠れています。MATHコンのような自由研究の機会を活用して、子どもたちの探究心を育んでいくのも良い経験になるはずです。
「塩野直道記念『算数・数学の自由研究』作品コンクール」の公式ホームページはこちらです。
https://www.rimse.or.jp/research/
日本数学検定協会は、実用数学技能検定「数検」の実施を通じて、算数・数学を学ぶ大切さや楽しさを伝える活動も行っています。
https://www.su-gaku.net/
まとめ
「MATHコン2025」での日本数学検定協会賞受賞は、高校生が日常の疑問から深い学びへと進んだ素晴らしい事例です。私たち親も、子どもたちの好奇心や探究心を大切にし、算数・数学の楽しさを一緒に見つけていけるよう、日々の生活の中で寄り添っていきたいですね。
出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000058437.html)

