調査結果の主なポイント
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中学受験経験者の7割以上が「受験して良かった」と肯定的に振り返っています。
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しかし、当時の気持ちとしては「よく分からないまま流されていた」が30.2%、「できればやりたくなかった」が27.3%と、本人の強い希望だけではなかった実態も見られます。
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お子さんの中学受験を考えた親御さんの気持ちは、「あくまで子どものための挑戦だった」と「子どものためと思っていたが自分の希望・感情も混ざっていた」が同率41.8%でした。
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中学受験の準備開始時期は、親世代の「小学6年生」が最多だったのに対し、子世代では「小学4年生」や「小学5年生」からのスタートが増え、早期化の傾向が見られます。
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親の関わり方としては、「健康管理や塾の送迎」「メンタル面のサポート」といった「伴走型」の支援が主流となっています。
中学受験経験者の「良かった」という声、その一方で…
ご自身が中学受験を経験された方に、当時の気持ちを尋ねたところ、「大変だが意味があると思っていた」が37.6%で最も多くなりました。しかし、「よく分からないまま流されていた」が30.2%、「できればやりたくなかった」が27.3%と、決して全員が前向きな気持ちで取り組んでいたわけではないことが分かります。

それでも、今振り返ってみると、「とても良かったと思う」が21.4%、「まあ良かったと思う」が49.5%と、合計で70.9%の方が中学受験を肯定的に捉えているという結果でした。これは、大変な経験であっても、後々価値を見出す方が多いことを示しています。

具体的に「良かった」と感じる点としては、「自信がついた」(39.9%)、「学力や勉強習慣が身についた」(37.8%)、「努力の仕方・粘り強さを学んだ」(37.0%)などが上位に挙がっています。

一方で、「つらかった」ことでは、「勉強量・勉強時間が多かった」(38.7%)、「成績や順位のプレッシャーが強かった」(36.1%)、「友だちと遊ぶ時間が減った」(36.1%)などが目立ちます。「『やらされている感覚』の強さ」を挙げた方も24.1%いました。この「やらされ感」が強いと、大人になってから親との関係が悪化したり、当時の親の考えに複雑な思いを抱いたりすることもあるようです。親子で中学受験に臨む際には、この「やらされ感」をいかに減らすかが、とても大切だと感じます。

親世代と子世代で変わる準備開始時期と親の関わり方
中学受験の準備開始時期は、親世代の「小学6年生」が52.4%と半数以上を占めていましたが、お子さんの世代では「小学6年生」が33.9%に減少し、「小学4年生」(23.0%)や「小学5年生」(20.6%)から始める割合が増えています。これは、中学受験が年々早期化していることを示しており、競争の激化が背景にあるのかもしれません。

お子さんの中学受験における親の関わり方を見ると、「健康管理や塾の送り迎えなどのサポート」(47.9%)、「メンタル面のサポート」(37.6%)が上位を占めました。学習そのものは子ども主体で進め、親は生活面や精神面を支える「伴走型」のサポートが主流になっているようです。これは、子どもが「やらされ感」を感じにくいように配慮する、現代の親御さんの知恵とも言えるでしょう。

「子どものため」と「親の希望」が交錯する親心
お子さんの中学受験を考えた理由としては、「子どもの学力・可能性を伸ばしたいから」(41.2%)、「教育環境を重視したいから」(39.4%)、「子どもの将来の選択肢を広げたいから」(32.1%)が上位に挙がっています。お子さんの成長やより良い環境を願う親心が見て取れます。

しかし、お子さんの中学受験を振り返った今の気持ちを尋ねたところ、「あくまで子どものための挑戦だった」と「子どものためと思っていたが自分の希望・感情も混ざっていた」が、どちらも41.8%と同率でした。親としては、純粋にお子さんのためと思っていても、自身の学歴やキャリアへの思いが、無意識のうちに子どもへの期待として混じり合っていることもあるのかもしれません。この複雑な親心に、私も深く共感します。

中学受験を経験した親が「させない」と決める理由
ご自身は中学受験を経験したものの、お子さんにはさせなかった親御さんの理由も興味深いものでした。最も多かったのは「子どもに過度なプレッシャーをかけたくないから」(32.4%)です。また、「子ども自身が強く希望しなかったから」(25.2%)や「経済的な負担が大きいから」(21.6%)も上位に挙がっています。自分が経験したからこそ、お子さんには同じ負担をかけたくない、あるいは子どもの意思を尊重したいという気持ちが強く表れています。

まとめ:親として、どう考えるか
今回の調査結果から、中学受験は多くの経験者にとって最終的には肯定的なものとなる一方で、その過程には「やらされ感」やプレッシャーといった課題が潜んでいることが分かりました。また、準備の早期化や、親の「子どものため」という思いと「自身の希望」が入り混じる複雑な心情も浮き彫りになっています。
親として大切なのは、お子さん自身が主体的に中学受験に取り組める環境を整えること、そして、たとえ受験しない選択であっても、お子さんの意思を尊重し、様々な選択肢を一緒に考えることではないでしょうか。健康管理やメンタルサポートといった「伴走型」の支援を通じて、お子さんが中学受験を「自分の挑戦」として捉えられるよう、私たち親ができることを考えていきたいですね。
出典:PR TIMES

