調査から見えてきた「令和の父親像」の要点
今回の調査で、特に注目したいポイントは以下の通りです。
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9割超の父親が育児で成長を実感: 育児は子どもの成長だけでなく、父親自身の価値観や人との向き合い方にも良い影響を与えているようです。
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育児への意欲は「子どもの成長」がきっかけ: 「子どもの成長を間近で感じたい」という気持ちが、育児に前向きになる一番の理由でした。
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育児の喜びは「子どもの成長」がトップ: 日常の中で子どもの成長を実感する瞬間や、一緒に笑い合える時に大きな喜びを感じています。
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一方で、3人に1人が孤独を実感: 育児に意欲的であっても、悩みや不安を十分に共有できず、一人で抱え込んでしまう父親が多いことが分かりました。
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9割超が育児の悩みを抱え、悩みは常態化: 夫婦関係や子どもとの関わり方、仕事との両立など、複数の悩みが日常的に重なっている実態が浮き彫りになりました。
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相談相手は家庭内に集中、約1割は相談相手がいない: 育児の相談相手は「妻(パートナー)」が圧倒的に多く、家庭外への相談は少ない傾向にあります。また、約1割の父親は誰にも相談できていない状況です。



調査の背景と私たち保護者への影響
花まる教育研究所は、AIの進化や雇用環境の変化によって将来の予測が難しい現代において、「思考力」「やるべきことをやり抜く力」「人間関係を築く力」といった、学力や肩書きだけにとどまらない「生きる力」の重要性が高まっているという背景から設立されました。現場での教育実践とデータを結びつけ、これからの教育と家庭の役割を再考していくことを目的としています。高濱正伸氏を所長に、数理思考教育の井本陽久氏、精神科医の蟹江絢子氏が研究員を務めています。
今回の調査結果は、私たち小学生の保護者、特に父親にとって、どのような意味を持つのでしょうか。
父親の育児参加と成長
父親が育児に前向きになり、自己成長を実感していることは、子どもたちにとっても非常に良い影響があるでしょう。父親が育児に関わることで、子どもは多様な価値観に触れ、より豊かな家庭環境で育つことができます。これは、子どもたちの健やかな成長を促す大切な要素です。
育児の悩みと孤独感
しかし、調査では多くの父親が育児の悩みを抱え、3人に1人が孤独を感じているという厳しい現実も示されています。夫婦関係の悩み、子どもの言うことを聞かない時、仕事と育児の両立のプレッシャーなど、具体的な悩みが日常的に重なっているのです。



このような状況は、父親だけでなく、家庭全体、ひいては子どもたちの心にも影響を与えかねません。特に、相談相手が家庭内に集中し、約1割の父親が誰にも相談できていないという点は、父親が孤立しやすい環境にあることを物語っています。

家庭でできること、社会に求められること
花まる教育研究所の高濱所長は、この結果を受けて「前向きに育児に関わる父親ほど、悩みや不安を一人で抱え込みやすいという実態も浮かび上がった」と指摘しています。そして、「弱さや迷いを語り合える関係性や環境を、社会としてどう整えていくのかが問われている」と述べています。
私たち家庭でできることとしては、まず夫婦間でのオープンなコミュニケーションを心がけることが大切です。父親が抱える育児の悩みや孤独感を、パートナーが理解し、支え合うことで、一人で抱え込む状況を少しでも減らせるはずです。また、職場の同僚や友人、地域の子育てコミュニティなど、家庭外にも安心して話せる場所を見つけることも重要です。
社会全体としては、父親が育児休業を取得しやすい環境の整備や、子育てに関する情報提供、相談窓口の充実など、父親が育児に参画しやすく、かつ孤立しないような支援が求められています。
まとめ
今回の調査で、現代の父親たちが育児を通じて大きな成長を実感する一方で、深い悩みや孤独を抱えている実態が明らかになりました。育児は親を成長させる素晴らしい経験ですが、その道のりには多くの課題も伴います。一人で抱え込まず、夫婦で、そして社会全体で支え合うことの重要性を改めて考えるきっかけとなるでしょう。子どもたちが安心して成長できる環境を、私たち大人も協力して作っていきたいですね。
出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000012991.html)

