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小学生の親が知っておきたい「心と体を守る教育」高校生保護者調査から見えたこと

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「心と体を守る教育」ってどんな教育?

プラン・インターナショナルが推進する「心と体を守る教育」は、単に性に関する知識を教えるだけでなく、もっと広い範囲をカバーしています。具体的には、人間関係の築き方、自分の気持ちとの向き合い方、自分を大切にする心、そして「性的同意」といった、相手を尊重した上でのコミュニケーションの取り方など、子どもたちが生きていく上で必要な力を総合的に育むことを目指しています。

このような教育を通じて、子どもたちは自分自身の価値を知り、多様な人々と共生する中で、適切なコミュニケーションや、もしもの時に自分を守るための方法を学ぶことができます。インターネット上の誤った情報に惑わされたり、性的なトラブルに巻き込まれたりするリスクを減らすことにもつながると考えられています。

調査から見えてきた保護者の声

今回の調査では、高校生の保護者の皆さんから、この教育に対する期待と同時に、いくつかの不安の声も寄せられました。

1. 教育への高い関心と共感

「心と体を守る教育」の考え方に対して、実に約99%もの保護者が共感を示しています。これは、多くの親が知識だけでなく、人間関係や心の成長を育む包括的な教育を求めていることの表れだと言えるでしょう。

2. 教育内容への期待と不安

保護者の皆さんは、「妊娠・避妊」「性的同意」「SNSトラブルへの対応」といった、日々の生活に直結する具体的なテーマが教育に盛り込まれることを期待しています。一方で、「先生がきちんと教えられるのか」「内容が子どもに適切か」「家庭の考え方と違う内容を教えられないか」といった不安も感じていることが分かりました。

回答者の性別、お子様の性別、年代の内訳を示す統計表

3. 外部専門家への信頼

「学校の先生と外部の専門家が一緒に授業を行う」ことや、「専門家による授業」を支持する声が多く、助産師さん、看護師さん、心理士さん、お医者さんといった方々の関わりが期待されています。先生方の専門性への懸念や、担任の先生に相談することへの気恥ずかしさといった声もあり、教育の担い手は多様であるべきだという示唆が得られました。

4. 保護者との情報共有の重要性

保護者の不安の背景には、「どんな内容を教えているのか見えない」という点があるようです。「授業内容の事前説明」「教材の事前確認」「保護者説明会の実施」など、教育内容を透明化し、学校との信頼関係を築きたいという要望が強く示されました。多くの保護者が、ただ受け身でなく、積極的に教育に関わりたいと考えていることがうかがえます。

5. 発達段階に応じた教育の必要性

「体系的に教えてほしい」「小学校低学年から段階的に教えてほしい」という声も多くありました。子どもたちの年齢や成長に合わせて、内容を積み上げていくような、継続的なカリキュラムが求められていることが分かります。「思春期を迎える前に基礎を学んでおくべき」といった意見も寄せられています。

性交や避妊の知識、思春期の身体の変化など、様々な項目に関するアンケート結果

あるテーマに対する意見を集計したアンケート結果の表

教育に関する不安を尋ねたアンケート結果を示す表

性教育に関するアンケート調査の結果を示す表

小学生の親として、今できること

今回の調査は高校生保護者が対象でしたが、「小学校低学年からの段階的な教育」が求められていることから、私たち小学生の親にとっても大切な示唆が含まれています。

1. 子どもとの対話を大切に

性や心、人間関係の話は、家庭で話しにくいと感じることもあるかもしれません。しかし、子どもが「これってどういうこと?」と疑問に思ったときに、きちんと向き合って話を聞き、一緒に考える姿勢が大切です。専門家による授業や情報公開が進めば、家庭での会話のきっかけも増えるはずです。

2. インターネットやSNS利用のルール作り

子どもたちがSNSやインターネット上の情報に惑わされないように、家庭で利用ルールを話し合い、正しい情報を見極める力を育むことも重要です。不安なことや困ったことがあったときに、親に相談できる関係性を作っておきましょう。

3. 学校との連携と情報収集

学校で行われる教育について、どのような内容なのか、どのような目的で行われるのか、積極的に情報を得るようにしましょう。保護者説明会などがあれば参加し、疑問があれば学校に尋ねてみるのも良いでしょう。保護者と学校が協力することで、より良い教育環境を築くことができます。

まとめ

「心と体を守る教育」は、子どもたちが自分らしく、そして他者と尊重し合いながら生きていくために欠かせない学びです。今回の調査で、多くの保護者がこの教育に期待を寄せていることが明らかになりました。不安の声がある一方で、専門家との連携や段階的な教育、そして保護者への情報公開を求める声は、この教育をより良いものにしていくための大きな可能性を示しています。

プラン・インターナショナルは、今後、自治体や学校と協力して、発達段階に応じた教育プログラムの策定や、外部専門家ネットワークの整備を進めていくとのことです。子どもたちの健やかな成長のために、家庭、学校、そして地域が一体となって、安心して学べる環境を一緒に作っていきたいですね。

アドボカシーグループリーダー 長島 美紀氏

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出典:PR TIMES

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