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小学生のAI利用実態:約4割がAI要約を自主利用、家庭で守る「深い学び」のヒント

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先生の指示なしでAI要約を使う小学生は約4割!

この調査では、関東・近畿・北陸の小中学校・義務教育学校の先生、合計1,090名にアンケートを行いました。その結果、子どもたちのAI利用について、いくつか注目すべき点が明らかになりました。

主な調査結果のポイント

  • 「ブラウザAI要約」の自主利用が目立つ:子どもたちが先生の指示なしに、検索結果に自動で表示されるAIによる要約(「ブラウザAI要約」と呼ばれています)を使っている割合は、約38.5%にのぼることが分かりました。対話型の生成AI(ChatGPTのようなもの)を自主利用している割合(約18.2%)の約2倍です。

  • 先生の多くはAI利用を推奨せず:先生方の8割以上が、AI要約の利用を推奨していないと回答しています。

  • 要約内容をそのまま使う傾向:ブラウザAI要約を利用した子どものうち、約38.6%が要約内容をそのまま提出物などに使っているという結果が出ています。

AI利用の具体的なデータはこちらの表をご覧ください。

調べ学習におけるAI利用

なぜ「浅い学び」が懸念されるの?

先生方がAI利用を推奨しない一方で、子どもたちが先生の知らないところでAIを使っている「シャドー利用」が広がっていることが明らかになりました。特に、ブラウザAI要約は検索結果のすぐ上に表示されるため、子どもたちは「検索して、AIの要約を読んで、それを答えにする」という流れになりがちです。

これでは、本来大切なはずの「複数の情報を比較する」「本当に正しいか吟味する」「得た情報を自分なりに整理する」といった学習のプロセスが省かれてしまいます。研究チームは、このような学習を「浅い学び」と捉え、批判的に考える力や、深く探究する力が育ちにくくなるのではないかと懸念しています。

特に中学生になると、自分で考えて提出物を作るプレッシャーから、AIの情報をそのまま受け入れてしまうリスクが高まる傾向が見られました。

家庭でできる「深い学び」を育むためのヒント

AIは便利なツールですが、使い方によっては子どもの学びを深める機会を奪ってしまう可能性もあります。では、家庭でどのようにサポートすれば良いのでしょうか。研究チームは、AIを上手に活用しつつ、子どもの思考を深めるための3つの提案をしています。

  1. AIが要約した情報の「元ネタ」を一緒に探してみる:AIの要約はあくまでまとめ。その情報がどこから来たのか、元になった資料や記事を一緒に探して、本当にそうなのかを確かめる習慣をつけましょう。
  2. 調べたことの「根拠」を提出物に含めるように促す:学校の宿題や調べ学習で何かを提出する際には、「これは〇〇という本に書いてあった」「この情報とこの情報を比べてこう考えた」など、参照した場所や考えた過程も一緒に書くように促してみましょう。
  3. AIの出力は「参考の一つ」と考える姿勢を育てる:AIが出した答えを「最終結論」とせず、「あくまで参考意見の一つ」として、そこからさらに自分で考えたり、別の情報と照らし合わせたりする大切さを伝えましょう。

AIはこれからも進化し、子どもたちの生活に深く関わっていくことでしょう。だからこそ、AIとどう向き合い、どう活用していくかを家庭で話し合う良い機会かもしれませんね。社会構想大学院大学については、大学院HP(https://www.socialdesign.ac.jp)で詳細を確認できます。

まとめ

今回の調査結果は、子どもたちがAIをどのように利用しているか、そして私たちがどうサポートすべきかを考えるきっかけを与えてくれます。AIの便利さに頼りすぎず、情報を自分で選び、考え、表現する力を育むことが、「深い学び」につながる大切な一歩となるでしょう。

出典:PR TIMES

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