研修のポイント
今回の研修で特に注目された点を、保護者の皆さんにも分かりやすくご紹介します。
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多様性は「特別な誰かの話ではない」: 性のあり方に限らず、誰もが持つ「個性」として捉える視点が強調されました。
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無意識の思い込みに気づく: スタッフ自身が自分の価値観を振り返り、無意識の偏見に気づくワークが行われました。
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自分を知ることが他者理解の第一歩: 自分を理解することで、多様な考え方があることを実感し、子どもたちの気持ちに寄り添う姿勢につながると学びました。
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対話する姿勢の重要性: 正しい知識に加え、一人ひとりの背景を尊重しながら対話することが、支援の質を高める鍵だと示されました。
なぜ今、多様性の理解が必要なのでしょうか?
今の時代、児童福祉や教育の現場では、子どもたちが感じる不安や戸惑い、そして「言葉にしづらい違和感」に気づき、丁寧に寄り添う視点がとても大切になっています。性の多様性やDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン:多様な人々を認め、公平な機会を提供し、みんなが参加できる社会を目指す考え方)への理解は、子どもたちの健やかな成長を支える上で欠かせません。
しかし、社会全体で見ると、性に関する知識や理解にはまだばらつきがあるのが現状です。大人たちの無意識の思い込みが、子どもたちへの支援に影響を与えてしまうケースもあると言います。GLOBALTREEグループでは、子どもたちが安心して「自分らしさ」を育める環境を作るため、スタッフ一人ひとりが多様性を自分ごととして捉え、寄り添う姿勢を大切にしているそうです。
研修の内容と山本朝陽さんのメッセージ
今回の研修では、合同会社Zefore代表で、LGBTQ当事者として多様性理解の発信に取り組む山本朝陽さんが講師を務められました。

山本さんが特に伝えたかったのは、「多様性とは特別な誰かの話ではなく、すべての人が持つ個性である」という視点です。これは性のあり方だけでなく、子どもたちが日常で感じる不安や戸惑い、自己肯定感の揺らぎにも通じるものだと話されました。
研修では、参加したスタッフが「自分の価値観」を振り返り、無意識の思い込みに気づくワークが行われたそうです。自分を深く理解することは、他の人を理解するための大切な一歩。この学びを通じて、世の中には様々な考え方があることを改めて実感し、それが子どもたちの気持ちや置かれている状況に寄り添う姿勢につながっていったことでしょう。特に、子どもを支援する場面では、知識だけでなく「一人ひとりの背景を尊重しながら対話する姿勢」が、支援の質を大きく左右するという学びは、参加者の心に深く刻まれたようです。

山本朝陽さんについて
元なでしこリーグのゴールキーパーとして活躍後、LGBTQ当事者として自身の経験をもとに多様性の発信に取り組んでいらっしゃいます。現在は企業や教育現場でメンタルトレーニングや研修を行い、人が抱える「見えない不安や違和感」に寄り添う支援を続けています。
小学生の保護者として家庭でできること
今回の研修内容は、私たち保護者にとっても大切なヒントをくれます。
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子どもの「なぜ?」に耳を傾ける: 性の多様性だけでなく、日常の「なんで?」「どうして?」にも、子どもの個性や価値観が隠れていることがあります。否定せず、まずはじっくり話を聞いてあげましょう。
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「みんな違ってみんないい」を伝える: 家庭の中で、性別や見た目、得意なことや苦手なことなど、様々な違いがあることを自然な形で伝えていくことが大切です。
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多様な情報に触れる機会を作る: 絵本やテレビ番組などで、多様な家族の形や生き方を紹介しているものに触れる機会を作るのも良いでしょう。
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親自身も学び続ける: 分からないことがあれば、インターネットや書籍で調べてみるなど、私たち親も学びの姿勢を持つことが、子どもたちにとって一番の安心材料になります。
まとめ
今回の研修は、性の多様性への理解を深めるだけでなく、「誰もが持つ個性」を尊重することの大切さを再認識する機会となりました。GLOBALTREEグループは、今後もこのような研修を継続し、子どもたちが「自分らしく過ごせる場所」であり続けるよう、地域社会とも連携しながら支援体制を強化していくそうです。
私たち保護者も、子どもたちが安心して自分らしさを表現できる社会を一緒に作っていきたいですね。
GLOBALTREEグループについて
児童発達支援、放課後等デイサービス、就労移行支援など、幼児からシニアまで幅広い年代のサポートが必要な方々へ、最適な支援サービスを提供しています。社会の体制を変えるため、外部との連携事業も積極的に行っています。
Official Website: https://global-tree.jp
出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000080309.html)

