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小学生の平和教育を考える:世界とつながる学びのヒント

目次

講演会のポイント

今回の講演会では、主に以下の点が共有される予定です。

  • 世界の「平和」と「現実」: コンゴ民主共和国の少年兵やルワンダのジェノサイドサバイバーなど、世界10カ国以上で出会った子どもたちの姿を、映像や写真とともに紹介。

  • 子どもたちと考える「平和って何だろう?」: 「平和って何?」「戦争が起こったらどうする?」といった問いを、子どもたちと共に考える対話型授業の実践事例を紹介。

  • 「世界とつながる学びプロジェクト(CoRe Loop)」: 全国50校以上で実施されている往還型学習の事例から、子どもたちの自己肯定感の変化について報告。

  • 家庭と学校でできる“明日からの一歩”: ニュースの捉え方、日常の遊びや特技の活用、子どもの「やってみたい」を後押しする方法など、具体的なヒントを共有。

なぜ今、「平和」について深く考える必要があるのか

ロシア・ウクライナや中東情勢など、世界では毎日、緊張や分断が報じられています。一方で、日本では戦後80年を迎えようとする中で、戦争体験を直接語れる方が少なくなってきています。そのため、「平和」や「人権」といった大切な概念が、教科書の中だけの言葉になってしまう危うさも感じます。

なかよし学園プロジェクトは、「願う平和から、行動する平和へ」を合言葉に、アフリカや中東、アジアの紛争地・貧困地域で子どもたちの学びを支えてきました。同時に、日本の学校とオンラインでつながり、子どもたちが自分たちの探究や作品を世界の現場で役立てる「世界とつながる学びプロジェクト(CoRe Loop)」を全国で展開しています。

食料支援の様子

ギターを弾く男性と子供たち

中村氏の講演は、こうした国際協力と教育実践の経験を踏まえ、これからの日本人に求められる平和観や、家庭や学校で子どもに伝えたい視点を、私たち保護者にもわかりやすく共有してくれることでしょう。

小学生と保護者にとっての学び

今回の講演は、私たち保護者にとって、子どもたちが「平和」を自分ごととして捉え、行動する力を育むための大きなヒントとなりそうです。

世界の現実を知る

中村氏は、コンゴ民主共和国の少年兵やシリアの復興現場など、世界10カ国以上で出会った子どもたちの姿を、映像や写真とともに紹介します。私自身、ニュースで世界の状況を知ることはあっても、現地の「学びたいのに学べない」「平和を知らない世代」がどのような日常を生きているのかを具体的に知る機会は多くありません。子どもたちと共に、世界の現実を深く理解するきっかけになるはずです。

NAKAMURA JAPONと書かれた看板を持つ子供たち

「平和」を考える対話のヒント

「平和って何?」という問いは、大人でも答えに窮することがあります。講演では、なかよし学園が日本各地の学校で実践している対話型授業の事例が紹介されます。単に「戦争はよくない」と教えるだけでなく、「同じをみつける」「誰一人取り残さない」という視点をどう育むか、具体的な方法を知ることで、家庭での会話もより深まるかもしれません。

教室で授業を受ける子供たち

自己肯定感を育む「世界とつながる学び」

「世界とつながる学びプロジェクト」では、日本の小学生が作ったけん玉がシリアやルワンダで使われたり、手作りの石けんがアフリカの健康を守る教材になったりといった事例が紹介されます。自分の学びや行動が、遠い国のだれかの役に立つ。この経験は、子どもたちの「誰かのために学び、行動したときに自己肯定感がどう変わるのか」という大切な気づきにつながるでしょう。私の子どもたちにも、自分の力が世界とつながる喜びを感じてほしいと願っています。

SDGsに関連する手描きイラスト

家庭でできる“明日からの一歩”

講演では、参加者が翌日から実践できる具体的なヒントも共有されるとのこと。私たちが家庭でできることはたくさんあります。

  • ニュースを「自分ごと」として捉える声かけ: ニュースを見る際に、「このニュースの向こう側に、自分と同じくらいの年齢の子どもたちがいるんだよ」といった問いかけをすることで、子どもたちの想像力を育むことができます。

  • 日常の遊びや特技を世界の誰かのために活かすアイデア: 例えば、絵を描くのが好きな子なら、その絵が遠い国の子どもたちの笑顔につながるかもしれない、といった視点です。地域の文化を伝えることも、国際協力の一歩になります。

  • 子どもの「やってみたい」を応援する大人の関わり: 子どもが何か「誰かのためにやってみたい」と言い出したときに、それを後押しし、一緒に方法を考えることが大切です。

講師プロフィール:中村 雄一氏

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念碑の前で自撮りをする中村雄一氏

中村雄一氏は、特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトの代表理事であり、Global Peace Educatorとして活動されています。幼少期の経験から「学びが人生を変える」ことを実感し、通信制高校教員を経て「なかよし学園」を創設。「チョーク1本で世界を平和に」を掲げ、カンボジアの地雷原教育支援、コンゴ民主共和国の少年兵更生プログラム、ルワンダのジェノサイドサバイバー職業訓練など、世界10カ国以上で教育支援と平和構築の実践を続けています。2023年には英国ウィンザー城で講演を行い、2024年には国連経済社会理事会関連会合などでスピーチを担当。2025年には東久邇宮文化褒賞を受賞するなど、その活動は国内外で高く評価されています。

講演会概要

  • タイトル: 日本を知る会 第169回特別勉強会 「世界の現状から『平和』を考える ~輝く未来の為の子供教育に伝えるべきこと~」

  • 講師: 中村 雄一(特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト 代表理事)

  • 日時: 2025年12月13日(土) 18:00~20:15(開場 17:30)

  • 会場: 湯島天満宮 参集殿(東京都文京区湯島3-30-1)

  • 参加方法: 会場参加(定員あり)またはオンライン参加(Zoom)

  • 参加費(予定): 一般 2,000円/学生 1,000円/Zoom参加 1,000円

  • 詳細・申込方法: 「日本を知る会」公式サイトをご確認ください。

まとめ

子どもたちの未来を考える上で、「平和」は避けて通れないテーマです。今回の講演会は、私たち保護者が子どもたちと共に世界の現実を知り、平和について深く考えるための貴重な機会となるでしょう。そして、日々の生活の中で、子どもたちが自ら考え、行動するきっかけを見つけるための具体的なヒントも得られるはずです。ぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

なかよし学園プロジェクトの活動について、さらに詳しく知りたい方は、公式サイトをご覧ください。

出典:PR TIMES

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