家族以外に相談できる相手は?半数以上が「友人」と回答
まず、ご自身のお子さんに家族以外で相談できる相手がいるか尋ねたところ、「友人」と答えた方が51.5%と半数以上を占めました。学校の先生と答えた方も31.8%いました。

この結果を見ると、子どもたちは普段から友人や先生といった身近な存在に悩みを打ち明けていることがわかります。
不登校の子どもにとって、家族以外のつながりは「大切」が9割以上
次に、不登校の子どもにとって、家族以外の人とつながることが大切だと思うか尋ねると、なんと9割以上(「とても大切だと思う」54.5%、「やや大切だと思う」37.1%の合計91.6%)の保護者が「大切だと思う」と回答しました。

この数字は、多くの親御さんが、子どもが孤立することなく、社会との接点を持つことの重要性を強く感じていることを示しています。
保護者が「大切だと思う」理由
「大切だと思う」と答えた保護者からは、次のような声が寄せられました。
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「色々な人に悩みを相談できるから」(30代・女性)
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「家族には話しにくい悩みに向き合ってくれる存在は大切」(30代・女性)
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「自分の居場所を見つけることが大事だから」(30代・男性)
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「家族以外の人と触れ合うことで自分の世界が広がると思うから」(40代・女性)
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「家以外の心の拠り所が出来るから」(40代・男性)
これらの意見からは、子どもが多様な視点に触れ、安心できる場所を家庭以外にも持つことの重要性がうかがえます。一方、「本人が頼りたくなるまでそっとしておいてあげたい」といった慎重な意見や、「基本的に信頼できない」という少数意見もあり、子どもの状況や気持ちに合わせたきめ細やかなサポートが求められていることがわかります。
オンラインでつながる支援、認知度は低いものの半数以上が肯定的
オンラインによる支援で、同じような境遇の子ども同士がつながれることを知っていたかという質問では、「知らなかった」と答えた方が81.8%と、まだ多くの方に認知されていないことが明らかになりました。

しかし、オンラインで不登校の子どもたち同士がつながれる場についてどう思うか尋ねると、半数以上(「とても必要だと思う」11.4%、「あったほうがいいと思う」47.0%の合計58.4%)が肯定的な意見を持っていることがわかりました。

オンラインの場に対する期待と懸念
肯定的な意見としては、
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「お互いの境遇や辛さを共感し、孤独感が無くなるのではないか」(40代・女性)
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「家から出ることもツライ子はいると思うから」(40代・男性)
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「同じ境遇の人同士だからこそ、分かりあえることもあると思う」(40代・女性)
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「勇気が出なくて外へ行けない子もいると思うので、話すハードルが低くなるんじゃないかなぁと思う」(40代・女性)
といった声が挙がりました。オンラインだからこそ、外出が難しい子どもでも交流できる点や、同じ境遇の仲間と共感し合える安心感が期待されているようです。
一方で、「インターネットは怖い」「顔の分からない素性の分からない人間で蹴落とそうとする人がいないとも限らない」といった安全性への懸念や、「余計に行かなくなりそう」という意見もありました。オンラインの場を提供する際には、安全性や信頼性を確保し、子どもたちが安心して利用できる環境づくりが不可欠だと言えるでしょう。
どんなオンラインの場があれば参加したい?
具体的にどんなオンラインの場があれば参加してみたいかという質問では、
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「同じ境遇の子と話せる場」(30代・女性)
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「顔出し、声出しなしOKの安心な場」(30代・男性)
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「自分の好きな物、事を語れる場所」(30代・男性)
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「市役所等、公的機関から紹介された、信頼できる場」(40代・女性)
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「オンラインで、楽しい実験や英語の学習ができる場」(40代・女性)
といった意見が寄せられました。心理的なハードルの低さ、共通の話題で盛り上がれること、そして何よりも「安心感」と「信頼性」が重視されていることがわかります。
不登校の子どもたちを支える「教育メタバース」という選択肢
今回の調査結果を見ると、不登校の子どもにとって家族以外のつながりが非常に大切であり、オンラインでの交流の場にも大きな期待が寄せられていることがわかります。特に、子どもたちが安心して自分らしくつながれる環境が求められています。
そうした中で、近年注目されているのが「教育メタバース」を活用した支援です。これは、インターネット上の仮想空間で、子どもたちが匿名性を保ちながら学びや交流ができる新しい居場所です。富士ソフトが提供する教育メタバース「FAMcampus」もその一つで、子どもたちが安心して学び、仲間とつながる場を提供しています。
自分のペースで学習したり、イベントに参加したりすることで、自然なコミュニケーションが生まれ、孤立感をやわらげることにもつながるでしょう。子どもたちの自己肯定感を育み、社会的な自立を支援する新しい選択肢として、今後ますます必要とされるかもしれません。
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富士ソフトが提供する教育メタバース:https://famcampus.jp/
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本調査の該当記事:https://famcampus.jp/column/601/
出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001905.000044800.html)

