絵本作家・安野光雅さんとは

安野光雅さんは、1926年に島根県津和野町で生まれ、美術の先生として上京後、絵本の世界へ進まれました。1968年に文字のない絵本『ふしぎなえ』でデビューされて以来、『ABCの本』や「旅の絵本」シリーズなど、独特の視点と緻密な水彩画で、たくさんの子どもたちの想像力を育んできました。1984年には、絵本界で最も権威ある賞の一つである国際アンデルセン賞を受賞するなど、日本を代表する絵本作家として世界中で愛されています。
復刊される2作品の魅力
『地球は日時計』:地球の動きを体感する科学絵本

この絵本は、1985年に月刊かがく絵本「たくさんのふしぎ」として刊行された作品です。今回はしかけが飛び出すポップアップ絵本として生まれ変わりました。絵本を開くと、日時計が立ち上がり、地球の自転や公転といった、普段は意識しにくい地球の動きを、まるでその場にいるかのように体験できます。


定価:3,960円 (税込)
刊行日:2025年12月15日
小学校の理科で習う天体の知識も、この絵本があればぐっと身近に感じられるでしょう。子どもと一緒に日時計の仕組みを考えたり、実際に影の動きを観察したりと、親子の会話も弾みそうですね。
『なぞなぞ』:空想の世界をめぐる遊び心あふれる作品

安野さんが2020年に亡くなられた翌年に月刊絵本「こどものとも」として刊行された、最晩年の作品です。シンデレラや桃太郎、七福神、火星人など、誰もが知っているおなじみのキャラクターたちが、安野さんの美しい絵で描かれています。

定価:1,320円 (税込)
刊行日:2025年12月15日
絵を見ながらなぞなぞを解いていくうちに、子どもたちは自然と言葉の楽しさや想像力を養うことができます。まるで安野さんの空想の美術館を巡っているような気分で、親子で一緒に「これ、なんだ?」と盛り上がれる一冊です。
親子で楽しむヒント
これらの絵本は、ただ読むだけでなく、そこから学びや遊びを広げるきっかけにもなります。
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『地球は日時計』:絵本で日時計の仕組みを理解した後に、晴れた日に公園などで実際に棒を使って簡易的な日時計を作ってみるのも良いでしょう。影の動きを観察することで、地球の動きをより深く実感できます。
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『なぞなぞ』:絵本に出てくるキャラクターたちについて、子どもが知っている物語を話したり、今度は自分たちで新しいなぞなぞを考えてみたりするのも楽しいですね。言葉や物語への興味を深める良い機会になります。
現在、一部書店では「かんがえることは生きることフェア」が実施されており、安野光雅さんの新刊やロングセラー絵本も対象商品として展開される予定です。この機会に、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
安野光雅さんの生誕100周年を記念して復刊される『地球は日時計』と『なぞなぞ』は、子どもたちの知的好奇心と豊かな想像力を育む、素晴らしい絵本です。科学的な視点と芸術的な感性を、絵本を通して親子で一緒に体験できる貴重な機会となるでしょう。ぜひご家庭で、安野さんの描く世界に触れてみてください。
出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000125339.html)

