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小学生の成績アップに「22時就寝」が鍵?大谷選手に学ぶ睡眠習慣と学力の関係

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小学生の「22時就寝」が成績向上に寄与する可能性

早慶ゼロワンの分析レポートによると、受験生の「就寝時刻」と「成績の伸び」には強い相関関係があることが確認されました。特に注目すべきは、以下の点です。

  • 22時までに就寝している受験生は、成績の伸びが安定する傾向が見られた。

  • 睡眠不足の受験生は、暗記力・集中力・理解力が低下しやすいことが判明。

  • 就寝時刻と学力には強い相関がある、という結論に至っています。

大谷選手に学ぶ「夜に飲みに行かない習慣」がヒントに

この分析のきっかけは、大谷翔平選手がコンディショニングのために「付き合いで飲みに行かない」という習慣でした。これは単なるストイックさではなく、「パフォーマンスを落とす要因を徹底して避ける」という合理的な選択です。早慶ゼロワンはこの考え方を中学受験に応用し、「脳のパフォーマンスが最も高まる生活習慣とは何か?」を分析した結果、「22時就寝」という共通点を見出しました。

脳の「ゴールデンタイム」と推奨睡眠時間

なぜ22時就寝が重要なのでしょうか。脳科学によると、睡眠には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という2つの段階があり、それぞれ異なる役割を担っています。

  • ノンレム睡眠(睡眠前半): 暗記の定着、前頭葉の疲労回復、成長ホルモンの分泌が最も活発に行われます。

  • レム睡眠(睡眠後半): 論理の再構築、文章読解力の向上、ひらめき・応用力、ストレスの整理が行われます。

特に、22時〜2時の4時間は「脳のゴールデンタイム」と呼ばれ、この時間帯に質の高い睡眠をとることが、翌日の学習パフォーマンスの大部分を決めると言われています。

また、脳が最大限働く睡眠量として、「7時間以上」、特に「90分サイクル」を意識した7.5時間(90分×5セット)や9時間(90分×6セット)が推奨されています。6時間台の睡眠では、暗記・集中・理解の全てでパフォーマンス低下が確認されているとのことです。

睡眠不足が小学生の学習に与える影響

近年、長時間塾や宿題量の増加により、受験生の睡眠時間は短くなる傾向にあります。睡眠不足が続くと、以下のような学習効率の低下が起こる可能性があります。

  • 暗記の定着が弱くなる

  • ケアレスミスが増える

  • 感情が不安定になりやすい

  • 朝の集中力が著しく落ちる

このような課題を受け、早慶ゼロワンでは「生活習慣 × 脳科学 × 受験戦略」の3領域を統合した指導モデルを強化し、家庭と塾が一体となって学習リズムを整える仕組みを導入しているそうです。

文部科学省の全国調査や福岡教育大学の実証研究、東北大学の調査でも、就寝時刻の遅れや睡眠状況の悪化が、子どもの生活習慣・心身の健康・自立傾向、そして国語・算数の成績や思考力に影響することが示唆されています。特に東北大学の調査では、約4万人の小・中学生を対象にした分析で、成績上位グループの約85%が「夜10時前就寝」の生活習慣を有していたと報じられています。

家庭でできること

早慶ゼロワンの野田代表は、「中学受験は“勉強時間を増やせば成果が出る”という構造ではありません。脳が最高の状態で学べる生活リズムを整えた子ほど、安定して成績が伸びます」と述べています。大谷選手が成果を上げている理由が「習慣の最適化」であるように、受験生も「22時就寝」は努力を最大化する“見えない武器”になるかもしれません。

親として、まずは子どもの就寝時間を意識することから始めてみてはいかがでしょうか。寝る前のスマホやゲームを控える、寝室の環境を整えるなど、できることから少しずつ取り組むことが大切です。子どもの学習効率を最大限に引き出すために、ぜひ「睡眠」という視点を取り入れてみてください。

出典:PR TIMES

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