頑張っているのに成果が出にくい「もったいない努力」の実態
今回の調査で明らかになった、「もったいない努力」の主なポイントを整理しました。
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勉強法が分からない子どもと親が約6割
- 「自分に合った勉強のやり方が分からない」と感じている学生と保護者は、全体の約6割にものぼります。特に小学生ではその割合が最も高く、学生で68.5%、保護者で66.5%が「分からない」と回答しています。学年が上がるにつれてこの割合は減りますが、半数以上が自分に合う勉強法を見つけられずにいるようです。

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苦手なことからは逃げがち
- 学生、保護者ともに4割以上が「『苦手』と思ったことはチャレンジせずに避けてしまう」と回答しています。苦手な分野にしっかり向き合う前に、つい避けてしまう傾向が家庭に広がっていることがうかがえます。

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短期集中型の学習が多い
- 高校生では4人に1人が「テスト勉強を一夜漬けでやっている」と回答。また、「宿題を提出直前にまとめてやる」と答えた学生・保護者も約4割いました。計画的にコツコツ取り組むよりも、短期で詰め込む学習になりがちなようです。

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「勉強したつもり」で終わる学習法
- 「ノートをきれいにまとめただけで勉強した気になってしまう」学生が約4割、保護者も約3割いました。一方で、塾の先生からは「単語や公式はノートに書かず、見て(読んで)覚える」ことが、成績が伸び悩む生徒によく見られるやり方として最も多く挙げられています。書かずに眺めるだけでは、なかなか身につかないという実態があるようです。

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スマホ・AI時代の新たな課題:「考える前に検索」
- 学生・保護者の約3人に1人が「分からない問題があると自分で考える前にスマホで検索する」と回答。また、「解説動画を見ただけで満足し、自分で問題を解くことをしていない」という声も聞かれます。便利なツールが増えたことで、自分で思考するプロセスが省略されがちになっていることが分かります。

なぜ「もったいない努力」が生まれてしまうのか
今回の調査結果から見えてくるのは、現代の子どもたちが「頑張り方」そのものに迷っている姿です。インターネット上にはたくさんの勉強法があふれていて、どれが自分に合っているのかを見つけるのは大人でも難しいもの。
また、スマホやAIといった便利なツールは、知りたいことをすぐに教えてくれる反面、「自分で考える」という大切なプロセスを奪ってしまう可能性も秘めています。すぐに答えが見つかることで、深く考えたり、試行錯誤したりする機会が減ってしまうのかもしれません。
さらに、塾に通うだけで成績が上がると考える保護者がいる一方で、塾の先生方は、通塾だけでなく家庭学習を含めた学習への向き合い方が重要だと感じています。この意識のギャップも、「もったいない努力」につながる一因と言えそうです。
小学生の保護者が家庭でできること
この調査結果を受けて、私たち小学生の保護者が家庭でできることをいくつか考えてみましょう。
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「どうして分からないの?」ではなく「どうすれば分かるかな?」
- 子どもが問題でつまずいたとき、すぐに答えを教えるのではなく、「どうしてそう思ったの?」「他にどんな方法があるかな?」と、考えるきっかけを与えてみましょう。すぐにスマホで検索する前に、まずは自分で考えてみる時間を作ってあげることが大切です。
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苦手なことにも少しずつチャレンジする習慣を
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「これ苦手だからやらない」と子どもが言ったら、「じゃあ、まずはこの簡単な問題から一緒にやってみようか?」と、ハードルを下げて声かけをしてみてください。小さな成功体験が、苦手意識を克服する第一歩になります。
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「書く」「声に出す」学習を取り入れる
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眺めるだけの学習では、なかなか定着しにくいものです。単語や漢字を実際に「書く」、音読して「声に出す」など、五感を使いながら覚える方法を試してみましょう。ノートをきれいにまとめることよりも、実際に手を動かすことの重要性を伝えてあげてください。
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「自分に合った勉強法」を一緒に探す
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子どもによって集中できる時間帯や、覚えやすい方法は違います。例えば、個別指導塾の中には、子どもの個性や学力を細かく分析して、その子に合った学習方法を提案してくれるところもあります。そういった診断テストなどを活用してみるのも一つの手です。

まとめ
今回の調査から、子どもたちが「頑張っているのに成果が出ない」背景には、勉強量の不足だけでなく、自分に合った勉強法が分からなかったり、スマホやAIとの付き合い方が課題になっていることが見えてきました。
大切なのは、ただ闇雲に努力するのではなく、「努力の仕方」に目を向けること。子どもたちが自分らしく、効果的に学べる方法を一緒に見つけて、応援していきたいですね。私も3人の小学生の父親として、この調査結果から多くの気づきを得ました。ぜひ、ご家庭での学習のヒントにしてみてください。
出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000871.000028894.html)







