毎日更新中✨小学生教育ニュース&学習情報メディア

テストの点数が悪かったときにかけたい言葉とかけたくない言葉

今日は「テストの点数が悪かったときの声かけ」について書きます。
「ついキツく言ってしまった…」「励ましたつもりが、余計に落ち込ませてしまったかも」と後からモヤモヤすること、ありますよね。

この記事では、

  • できれば避けたい言葉と、その理由
  • 子どものやる気を守る声かけのポイント
  • すぐ家庭で試せる小さな工夫

をまとめます。
完璧な声かけを目指すのではなく、「前よりちょっとだけ」ラクになるヒントとして読んでもらえたらうれしいです。

目次

テストの点数が悪いとき、親がモヤモヤしやすい理由

一般的には「結果より頑張りをほめましょう」「子どもを責めないようにしましょう」とよく言われます。
頭では分かっていても、テストの点数を見た瞬間、思わずため息が出てしまうこともあります。

例えば、こんな気持ちが混ざりやすいです。

  • こんな点数で、この先大丈夫なのかな…という不安
  • 塾代や教材代もかけているのに…という焦り
  • 何度も同じところでミスしていて、ついイライラしてしまう

つまり、「子どもの点数」だけでなく、「親の不安や疲れ」もセットでそこに乗ってしまいやすいのです。

この状態で発した一言は、どうしてもトゲが出がちです。
だからこそ、「どんな言葉をかけるか」を考える前に、「親の気持ちが揺れているタイミングなんだ」と気づいておくことが大事になります。

できれば避けたい言葉と、その理由

ここでは、つい言ってしまいがちだけれど、できれば避けたい言葉を整理します。
「絶対に言ってはいけない」というより、「後から後悔しやすい言葉」と考えてもらえれば大丈夫です。

子どもを責める「なんでこんな点なの?」

テストを見た瞬間に出やすい言葉が「なんでこんな点なの?」です。
親としては「どこでつまずいたのか知りたい」という気持ちもありますが、子どもには「責められている」「ダメ出しされている」と届きやすい言葉です。

特に、悪い点数を見た直後の子どもは、自分でも「やってしまった…」と分かっていることが多いです。
そこにさらに「なんで?」と重ねると、「分かってるけど言えない」「もう見せたくない」という気持ちが強くなってしまいます。

つまり、原因を知る前に、子どもの心のシャッターが閉じやすくなる言葉です。

ラベルを貼る「だからあなたは○○なんだよ」

「だからあなたは集中力がないんだよ」
「いつも詰めが甘いんだから」

こういった言葉は、原因を説明しているようでいて、「できなかった自分」にラベルを貼ってしまいます。
子どもは「一回の失敗」ではなく、「自分そのものがダメ」と感じてしまいやすくなります。

一度貼られたラベルは、テストだけでなく、他の場面でも「どうせ自分は…」という自己イメージにつながりやすいです。
これは、長い目で見ると、やる気そのものを削ってしまいます。

比較する「○○ちゃんはもっとできてるのに」

「同じクラスの○○ちゃんは90点って聞いたよ」
「弟はもっとできてるよ」

比べることで「がんばらせたい」という親心もありますが、ほとんどの場合、子どもは「どうせ自分なんて」と感じやすくなります。

比較されると、

  • 点数が良ければ「比べてもらえるように頑張る」
  • 点数が悪ければ「比べられるのが怖くてチャレンジを避ける」

といった極端な方向に振れやすくなります。
「比べる」よりも、「その子自身の中での変化(前よりできたところ)」に目を向けた方が、学びを長く続けやすくなります。

子どものやる気を守る声かけのポイント

では、悪い点数を見たとき、どんな声かけを意識すると良いでしょうか。
ここでは、完璧でなくても意識しやすいポイントを挙げます。

1. 結果より先に「気持ち」に触れる

テストを出してきたとき、まずは結果ではなく「気持ち」に一言触れてみます。

例:

  • 「持ってきてくれてありがとう。どんな気持ちでこれ見せてくれた?」
  • 「今回は、どうだったって感じてる?」

子どもが「悔しい」「ショック」「まあこんなものかな」など、どんな感情を持っているかで、次の声かけも変わってきます。

悔しそうなら、気持ちに寄り添いつつ「次にどうするか」を一緒に考えやすくなります。
あまり気にしていない様子なら、「どこまでを目標にしたいか」を話すきっかけになります。

つまり、「親の気持ちをぶつける前に、子どもの気持ちを聞いてみる」が一歩目です。

2. 「ダメな点」より「できている部分」を一つ拾う

点数が悪いと、つい「ここも間違ってる」「ここも…」と赤ペン部分ばかりに目が行きがちです。
あえて、先に「できているところ」を一つだけ見つけて伝えてみます。

例:

  • 「ここ、前はよく間違えてたけど、ちゃんとできてるね」
  • 「計算ミスはあるけど、考え方は合ってるところ多いね」

「全部できていなくても、積み上がっている部分がある」と子どもが感じられると、「次もやってみよう」という気持ちにつながります。

もちろん、無理にほめ言葉をひねり出す必要はありません。
「前よりちょっと良くなっているところ」を一つ探すイメージで十分です。

3. 原因探しではなく「次どうするか」を一緒に決める

悪い点数を見ると、「なんで?」「どうして?」と原因探しをしたくなります。
ただ、そこで終わってしまうと、子どもにとっては「責められただけ」で終わりがちです。

おすすめなのは、

  • 「一緒に、次のテストのために何をするか考えてみようか?」
  • 「この中で、次はどこを優先して直したい?」

と、「次の一歩」を親子で決めることです。

例えば、

  • ケアレスミスが多い → 見直しの時間を3分だけ必ずとる
  • 読み間違いが多い → 問題文に線を引きながら読む練習をする
  • そもそも勉強時間が足りていない → 前日だけでなく1週間前から少しずつ復習する

など、「具体的にできること」を一つ決めてみます。
原因を責めるより、「次にどう活かすか」を一緒に決める方が、子どもは前向きになりやすいです。

家庭でできる小さな工夫

ここからは、声かけ以外に、日常の中でできる工夫をいくつか紹介します。
全部を一度にやろうとせず、「できそうなものを一つだけ」拾ってもらえれば大丈夫です。

1. テストを見るタイミングを決めておく

親が疲れている時間帯にテストを渡されると、どうしても感情が出やすくなります。
例えば、仕事から帰ってきた直後や、夕食の準備中などです。

あらかじめ、

  • 「テストは、夜ごはんのあとにゆっくり一緒に見るね」
  • 「今日はちょっと疲れているから、明日の朝、一緒に見直そう」

と、テストを見るタイミングを親から提案しておくのも一つの方法です。

これだけで、「イライラした状態で見てしまう」を少し減らせます。
つまり、「親のコンディションを整える時間をつくる工夫」です。

2. 「全部」ではなく「1問だけ振り返る」ルールにする

悪い点数を見ると、「全部解き直しなさい」と言いたくなります。
ただ、子どもにとってはハードルが高く、「もうやりたくない」という気持ちにもつながりやすいです。

そこで、

  • 「今回は、間違えたところから1問だけ選んで、一緒にやり直そう」
  • 「算数なら、文章題から1問だけ振り返ろう」

というように、「1問だけ」をルールにしてしまうのもおすすめです。

1問だけでも、「分からなかったところが一つクリアになった」という成功体験になります。
少し余裕があるときは、「もう1問やってみる?」と子どもに聞いて、本人が「やる」と言えばプラス1問くらいのイメージで十分です。

3. 親もひと呼吸置ける「自分用の合図」を決めておく

イラッとしたときに、すぐ言葉を出さないために、親自身の「合図」を決めておくと楽になります。

例:

  • テストを受け取ったら、まずは深呼吸を一回する
  • 心の中で「実況中継」をする(「今、私は点数を見て焦っている」など)
  • その場では点数の話をせず、「持ってきてくれてありがとう」だけにしておく

一見、まわり道のようですが、「怒りで一気に話してしまう」ことを防ぐ効果があります。
落ち着いてから話した方が、結果的に子どものためにも、自分のためにもなります。

まとめ

テストの点数が悪かったときの声かけは、正解が一つではありません。
その日の親の疲れ具合や、子どもの様子によって、うまくいく日もあれば、つい言いすぎてしまう日もあると思います。

大切なのは、

  • 子どもの「気持ち」に先に触れること
  • 「できている部分」を一つ見つけて伝えること
  • 「なぜダメだったか」より「次どうするか」を一緒に決めること

このあたりを、ぼんやりとでも意識しておくことです。

全部を完璧にやろうとすると、それ自体が親のプレッシャーになります。
まずは、「テストを見たとき、すぐに責める言葉を言わない」を目標にしてみるだけでも十分です。

今日の声かけが少しうまくいかなかったな、と思った日も、次のテストでまたやり直せます。
親子の会話も、テストと同じで「一回きり」ではなく、積み重ねていけるものです。

まずは一つだけ、「これならできそう」と思った工夫を、次のテストのときに思い出してもらえたらうれしいです。

目次