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「勉強しなさい」を言わなくてすむ!自分から机に向かう子になる声かけフレーズ集

「勉強しなさい」を言わなくてすむ!自分から机に向かう子になる声かけフレーズ集

今日は、「勉強しなさい」をできるだけ言わずに済ませるための声かけについて書きます。
つい口から出てしまう一言を、少しずつ「自分から机に向かいたくなる言葉」に変えていくイメージです。

「頭では分かっているけれど、気づくと今日もまた『早く宿題して!』と言ってしまった…」
「言えば言うほど、子どもが不機嫌になっていく…」

そんなモヤモヤを感じている保護者の方に向けて、
この記事では、なぜ「勉強しなさい」が口ぐせになりやすいのかを整理しつつ、
家庭で使いやすい声かけフレーズと、その背景にある考え方をまとめていきます。

目次

「勉強しなさい」が口ぐせになってしまう理由

一般的なアドバイスは「分かるけど、現実がついてこない」

よく言われるのは
「叱るより、ほめて伸ばしましょう」
「子どもが自分で決められるように見守りましょう」
といったアドバイスです。

どれも正しいですし、できればそうしたいと思いますよね。
ただ、現実の毎日はそううまくいきません。

・夕方、親も子もクタクタの中で始まる宿題タイム
・下の子のお世話をしながら、上の子のドリルも見ないといけない
・親のほうも、仕事のメールが頭から離れない

こんな状況だと、「ほめて見守る」より先に
「早くして」「何回言ったら分かるの?」という言葉が出てしまっても無理はありません。

つまり、「勉強しなさい」と言ってしまうのは、
親としてダメだからではなく、生活が忙しくて余裕がなくなっているサインでもあります。

子ども側から見ると「命令」より「自分で決めたい」

子どもには「自分で決めたい」という気持ちがあります。
専門用語では「自己決定感」と言われますが、
ざっくり言うと「自分で選べていると感じられるかどうか」です。

「今すぐやりなさい」「なんでやってないの?」と命令形が続くと、
内容が勉強であっても、「やらされている感」が強くなりやすいです。

すると、

・やる気が出ない
・とりあえず最低限だけやる
・親の顔色ばかり気にしてしまう

といった状態になりやすくなります。

逆に、「自分で決めて動けた」と感じられる場面が増えると、
小さくても「できた」が積み重なり、勉強との距離が近くなっていきます。

つまり、「勉強しなさい」を減らすコツは、
命令の量を減らし、「子どもが自分で決めたと思える場面」を増やすことだと考えています。

自分から動きやすくなる声かけのポイント

ここからは、家庭で試しやすい声かけの工夫をいくつか紹介します。
がらっと変えるというより、「言い方を少しずらす」イメージで取り入れてみてください。

1. 「今すぐ」ではなく「時間の見通し」を共有する

「今すぐやりなさい」と言いたくなる場面でも、
まずは「いつまでに終わっていればいいか」を一度共有してみます。

例)
・「ごはんまでに宿題どこまでやれそうかな?」
・「19時までゲーム、そのあと宿題にしようか」
・「あと10分で切り上げて、宿題タイムにしよう」

子どもにとっても、「今すぐやれ」より
「この時間までにはやる」というほうが、心の準備がしやすくなります。

ここで大事なのは、できるだけ一方的に決めないことです。

・「18時と18時半だったら、どっちから宿題始める?」
・「先に音読だけ終わらせてから、残りはごはん後にしようか?」

というように、子どもの意見を一度は聞いてみるだけでも、
「自分で決めた感覚」が少し生まれます。

つまり、「時間を区切って、自分で選ばせる」イメージです。

2. 行動を責める前に「気持ち」を一度受け止める

つい言いたくなる言葉の裏には、
「時間がない」「このままだと終わらない」という親の焦りがあります。

一方で、子ども側にも

・まだ遊びたい
・今日は疲れた
・やらないといけないのは分かっているけど、手が動かない

という気持ちがあります。

そこで、注意する前に一言だけ「気持ち」を受け止める言葉を挟んでみます。

例)
・「遊びたい気持ちもあるよね。分かるよ。」
・「今日は学校でもたくさん頑張ったよね。」
・「そのドリル、ちょっとやる気出ない感じかな。」

そのあとで、
・「じゃあ、このページだけ一緒にやってみようか。」
・「まず5分だけやって、続きはあとでどうかな。」

と提案してみます。

「分かってもらえた」と感じられると、
同じ内容でも、子どもが受け取りやすくなります。

3. 「結果」ではなく「取り組み方」をほめる

「テストで何点だったか」よりも、
「どう取り組んでいたか」に注目して声をかけてみます。

例)
・「わからないところ、ちゃんと聞きにいけたのえらいね。」
・「時間がない中で、ここまで終わらせたのすごいよ。」
・「漢字、昨日より丁寧に書けてるね。」

点数や順位は、どうしても比べがちな指標です。
一方で、「取り組む姿勢」は、子ども自身が少しずつ変えていける部分です。

「頑張り方」をほめられると、
「次もこうやってみよう」という前向きな気持ちにつながりやすくなります。

つまり、「できたかどうか」よりも
「どう頑張っていたか」を親が見ているよ、というメッセージを届けることが大切です。

4. NGワードを「言い換えフレーズ」にしておく

頭では分かっていても、その場になると
「なんでまだやってないの?」「早くしなさい」が出てしまいますよね。

そこで、よく使ってしまう言葉を
あらかじめ「言い換えパターン」として用意しておくと、少し言いやすくなります。

例)
・「まだやってないの?」
 →「そろそろ宿題タイムにしようか。何からやる?」

・「そんなのもできないの?」
 →「ここ難しいところだよね。一緒に最初の1問だけやってみようか。」

・「ダラダラしないの!」
 →「このページだけ集中してやって、終わったら一回休憩にしよう。」

完璧に言い換えられなくても大丈夫です。
「まず一言、やわらかいフレーズを挟んでみる」くらいのつもりで試してみてください。

5. 環境のひと工夫で「声かけの回数」を減らす

声かけの工夫と合わせて、
「声をかけなくても動きやすい仕組み」を少しだけ整えておくと、親の負担も減ります。

例)
・宿題用の「今日やるものボックス」を作り、そこにランドセルから出したものを入れる
・時間になったら鳴るタイマーを使い、「タイマーが鳴ったらスタート」にしておく
・学習スペースだけは、できるだけ散らかりにくいように整える

これだけでも、
「宿題出した?」「何からやるの?」という会話が少し減り、
その分を「よく頑張ったね」という声かけに回しやすくなります。

まとめ

「勉強しなさい」を完全になくすことは、正直なところ、現実的ではないと思います。
親だって人間ですし、忙しい日もあれば、余裕ゼロの日もあります。

大事なのは、「いつもダメ出しばかりだ」と感じてしまう流れを、
少しずつ「一緒に頑張っている空気」に近づけていくことだと考えています。

・時間を一緒に決める
・気持ちを一度受け止める
・取り組み方をほめる
・言い換えフレーズを用意しておく
・環境のひと工夫で、声かけの回数を減らす

全部を一度にやろうとすると、親のほうが疲れてしまいます。
まずは「これならできそう」と感じたものを、1つだけ試してみてください。

うまくいかない日があっても、それは自然なことです。
親子で「今日はここまでできたね」と振り返りながら、
少しずつ「自分から机に向かえる時間」を増やしていけたら十分だと思います。

完璧を目指さず、ゆるやかに。
今日の声かけが、明日の「自分からやってみる」に、少しでもつながりますように。

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