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小学校の老朽化校舎どうする?「インクルーシブデザイン」で多様な学びの場へ

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私たちの学校、もっと快適になる?老朽化校舎の新しい可能性

うちの子どもたちが通う小学校も、建てられてからずいぶん経つな、と感じることがあります。校舎の古さは仕方のないことですが、子どもたちの学びの環境は日々進化していますよね。そんな中、「インクルーシブデザイン」という考え方で、古い学校の建物がもっと多様な子どもたちにとって良い学びの場に変わるかもしれない、というニュースがありました。

インクルーシブデザインスタジオCULUMUさんが、一般財団法人建築保全センターが発行する機関誌『Re(アール・イー)』2026年1月号の特集「これからの学びの場」に記事を寄稿したそうです。老朽化した学校建築を、インクルーシブデザインの手法で、すべての子どもたちが共に学びやすい環境にするための具体的なアプローチについて書かれているとのこと。これは私たち保護者にとっても、気になる話題ですね。

老朽化する学校と変わる教育の形

今、公立の小中学校の約半分が築30年以上経っていると言われています。戦後にたくさん建てられた、廊下の片側に教室が並ぶ「片廊下型校舎」がその多くを占めています。これらの校舎は、建て替えるのではなく、改修しながら長く使われています。

一方で、教育の現場では「インクルーシブ教育」という考え方が進んできています。これは、障害のあるなしにかかわらず、一人ひとりの個性や特性に応じた「合理的配慮」を提供することが義務付けられる、というものです。例えば、視覚や聴覚に不自由がある子、特定の音や光に敏感な子など、様々な特性を持つ子どもたちがいます。そうした子どもたちが、みんなと同じように学びやすいように、学校側が工夫していくことが求められています。

しかし、昔ながらの建物の構造(ハード面)と、一人ひとり違う子どもたちの柔軟な教育ニーズ(ソフト面)の間には、大きなずれが生じています。現場の先生方も、このギャップに対応するのが難しくなっているのが現状です。

「インクルーシブデザイン」ってなあに?

CULUMUさんが提案しているのは、このハード面の制約を乗り越えるための新しい解決策です。それは、「建築(ハード)に、ICTの活用や運用ルール(ソフト)を組み合わせる」という「複合的デザインアプローチ」です。

このアプローチの中心にあるのが「インクルーシブデザイン」という考え方。これは、デザインのプロセスに、普段は意見を言いにくい立場にいる人たち(例えば、障害のある子どもたちなど)を積極的に巻き込んで、一緒に課題を見つけ、解決策を考えていくというものです。ワークショップなどを通じて対話を重ねることで、これまで気づかなかった問題点や、本当に必要な解決策が見つかるのだそうです。

CULUMUの支援メニュー

大東市立南郷小学校の事例に学ぶ「おこもりスペース」

寄稿記事の中では、具体的な実践例として、大阪府大東市立南郷小学校での取り組みが紹介されています。

この小学校でのワークショップで、「集団から離れて一人になれる安心な場所がほしい」という子どもの声が上がったそうです。これを受けて、図書室の中に「おこもりスペース」を設計しました。建物の構造上、死角ができて管理が難しくなるのでは、という懸念もあったようですが、子どもたちの切実なニーズを設計者と共有することで、古い校舎の中に、誰もが安心して過ごせる新しい場所が生まれたのです。

この事例は、音や視覚に関する課題に対して、建物の工夫だけでなく、運用ルールといったソフト面での解決策も組み合わせることで、より良い環境を作り出すプロセスを詳しく説明しています。当事者の声を聞き、それを取り入れることの大切さがよく分かりますね。

保護者として知っておきたいこと

このような取り組みは、これから学校に通う子どもたち、そして今学校に通っている子どもたちにとっても、より安心して、自分らしく学べる環境が整っていくことにつながります。特に、感覚が敏感だったり、集団が苦手だったりする子どもにとって、こうした配慮はとても大きな意味を持つでしょう。

機関誌『Re』の記事は会員限定公開ですが、大東市立南郷小学校での「共創プロセス」については、CULUMUさんのオウンドメディアでどなたでも読むことができます。プロジェクトを主導した小河建築設計事務所の方へのインタビューも掲載されており、当事者とのワークショップの様子や、設計の舞台裏での苦労なども詳しく知ることができます。ぜひ一度読んでみることをおすすめします。

CULUMUが目指す、やさしい空間デザイン

CULUMUさんは、「障壁を生まない豊かな社会をデザインする」というビジョンを掲げ、「人と空間の関係をやさしくデザインする」ことを理念としています。

人と空間の関係をやさしくデザインする

彼らは、住宅や公共施設、商業空間など、様々な場所でインクルーシブデザインを起点としたコンサルティングや支援を行っています。ユーザーの視点に立ったリサーチや、企業や建物に合わせたガイドラインの策定、さらには空間とデジタル、ソフト、ビジネスを組み合わせた提案を得意としているそうです。LIFULLさんや日建設計さんなどと共同で、暮らしやまちづくりにおけるアクセシビリティとインクルーシビティの向上を目指す研究も進めています。

まとめ:これからの学校に期待すること

古い校舎をただ維持するだけでなく、現代の教育ニーズに合わせて、より快適で、すべての子どもたちにとって学びやすい場所に変えていく。これは、子を持つ親として非常に心強い取り組みだと感じました。インクルーシブデザインという考え方が、これからの学校づくりにますます広がり、多くの子どもたちが笑顔で学校生活を送れるようになることを期待しています。

出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000318.000022873.html)

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