調査結果の要点
今回の調査で明らかになった主なポイントをまとめました。
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運動・スポーツ好きは多数派: 小学生の84.7%が運動やスポーツを「好き」だと答えています。これは「大好き」が47.2%、「まあまあ好き」が37.5%という内訳です。

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外遊びの頻度は減少傾向: 平日に外で遊ぶ頻度が「週に1回以下」の子どもは43.9%に上ります。「まったく遊ばない」という子も12.4%いました。一方で、「週4回以上」遊ぶ子は26.0%に留まっています。

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もっと外で遊びたい子どもたち: 全体の76.8%の小学生が「今よりもっと家の外で友達と体を動かして遊びたい」と考えています。具体的には「とても思う」が39.0%、「少し思う」が37.8%でした。

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外遊びができない主な理由: 最も多かったのは「塾や習い事で忙しい」(19.9%)。他にも「ゲームや動画の方が楽しい」(13.8%)、「おうちの人に心配される」(10.2%)、「遊べる場所のルールが厳しい」(8.1%)などが挙げられました。

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意外な理由も: 「クマが出るから」という、地域特有の理由で外遊びができないという声もありました。これは、最近各地で増えているクマの出没と無関係ではないでしょう。
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人気の習い事: 一番力を入れている習い事の1位は「スイミング」。2位は「サッカー」、同率3位が「ピアノ」と「英語」でした。学習系の習い事も「くもん」「塾」「そろばん」などが上位にランクインしています。

小学生の体力低下と外遊びの現状
この調査結果を見ると、多くの子どもたちが運動好きであるにもかかわらず、実際に外で体を動かす機会が減っていることが分かります。スポーツ庁の「令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」でも、小学生の体力合計点はコロナ禍前の水準に戻っていないことが示されています。
- スポーツ庁 令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果: https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00014.html
子どもたちが外で遊べない一番の理由は、やはり「忙しさ」です。学校の授業に加えて、たくさんの塾や習い事をこなしていると、自由に遊ぶ時間がなかなか確保できません。親としては、子どもの将来を考えて色々な経験をさせたいと思う気持ちも分かりますが、その結果として「外遊び」の時間が削られているのは少し寂しいですね。
また、「ゲームや動画の方が楽しい」という声も無視できません。デジタルコンテンツが充実している現代では、家の中で楽しめる選択肢が増え、外に出るモチベーションが下がる子もいるでしょう。公園のルールが厳しくなったり、近所に安心して遊べる場所が少なくなったりしていることも、外遊びを難しくしている要因と言えそうです。
そして、地域によっては「クマが出るから」という切実な理由も。これは私たち大人がすぐに解決できる問題ではありませんが、子どもたちの安全を考えると、外遊びを制限せざるを得ない現実があります。
家庭でできること、そして大人の役割
子どもたちが「もっと外で遊びたい」と思っているのに、それが叶わない現状は、親としてもしっかりと受け止めるべきでしょう。
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スケジュールを見直す: まずは、子どもの一日のスケジュールを一緒に見直してみるのも良いかもしれません。塾や習い事の合間に、少しでも体を動かせる「余白の時間」を作れないか、親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。
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「遊び」の価値を再認識する: ただ漠然と「外で遊びなさい」と言うだけでなく、外遊びが心身の成長にどれほど大切かを、親が改めて意識することが大切です。時には親も一緒に体を動かして、外遊びの楽しさを伝えるのも良い経験になります。
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安全な場所の確保: 近所の公園や広場の利用ルールを確認したり、地域の子ども向けのイベント情報を集めたりして、安心して遊べる場所を探す手助けもできるでしょう。
『コロコロコミック研究所』の所長である小林浩一さんも、「子どもが怠けているのではなく、大人が作っている時間割や環境の中で、少しの不安や制約が加わるだけで『外遊び』が成り立たなくなってしまっている」とコメントされています。小学生の体力低下は、子ども一人ひとりの問題というよりも、私たち大人が作り出す社会の構造を見直すきっかけなのかもしれません。
- コロコロコミック研究所: http://corocorolab.com/
まとめ
今回の調査で、現代の小学生は運動が好きで、もっと外で遊びたいと願っていることが分かりました。しかし、忙しいスケジュールや安全面での懸念など、様々な理由でその願いが叶いにくい状況にあります。
私たち保護者ができることは、子どもの声に耳を傾け、外遊びの時間を少しでも確保できるよう、日々の生活や環境を見直していくことではないでしょうか。子どもたちが元気に体を動かせる機会を、これからも大切にしていきたいですね。
出典:PR TIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000035042.html






