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小学生の探究学習を応援!「声かけ」のコツに起業家理論が役立つ

目次

今回の取り組みのポイント

今回の取り組みのポイントは、次の3つです。

  • 「起業家研究」から生まれた考え方を教育現場に応用:予測しにくい時代を生き抜く起業家の思考法「エフェクチュエーション」を活用。

  • 探究学習を深める「声かけ」のヒントを提供:先生たちが子どもたちに、どんな言葉をかければ良いか、具体的な例を交えて学びました。

  • 先生たちの共通理解を深める:探究学習のサポート方法が、先生個人の経験に頼らず、学校全体で共有できる「共通言語」になることを目指しています。

探究学習の「困った」を解決する新しい視点

最近の学習指導要領では、子どもたちが自ら考え、話し合い、深く学ぶ「探究学習」がとても大切にされています。しかし、学校現場では「結局、正解探しになってしまう」「どう試行錯誤をサポートすればいいか分からない」「先生によって教え方が違う」といった悩みが聞かれるのも事実です。

特に、子どもが「どうしたらいいんだろう?」と立ち止まった時、先生がどんな言葉をかけるかで、その後の学びが大きく変わってきます。今回の勉強会では、この「声かけ」に注目し、子どもたちが次の一歩を踏み出せるような、具体的なサポート方法を探ったのです。

文部科学省の資料
出典:文部科学省資料(総合的な学習・探究の時間の構造化等について)

この取り組みの中心にあるのが「エフェクチュエーション」という考え方です。これは、もともと「起業家はどうやって新しい事業を立ち上げるのか」という研究から生まれた理論で、「完璧な計画を立てるよりも、今あるものでまず行動し、失敗も学びの材料にして未来を創っていく」という特徴があります。まさに、探究学習で子どもたちに身につけてほしい姿勢とぴったり重なる部分が多いのですね。

探究学習とエフェクチュエーションの共通構造

子どもたちの「自分で考える力」が育つ声かけ

この「エフェクチュエーション」の考え方を、先生方が日々の「声かけ」にどう活かすか、具体的な例を交えながら学びました。例えば、エフェクチュエーションには次の5つの原則があります。

  1. あるもので始める:「今、知っていることは何がある?」
  2. 小さく試す:「5分だけやるなら、何ができそう?」
  3. 人とつながる:「誰に聞いたら進みそう?」
  4. 失敗を材料にする:「思っていたのと違ったのはなぜ?」
  5. 自分で未来をつくる:「次の一歩、どれにする?」

5つの視点と声かけ例

これらは、子どもたちが「どうしよう?」と困った時に、先生が「こうしなさい」と答えを教えるのではなく、「どうすれば次の一歩を踏み出せるか」を自分で考えられるように促す言葉です。

勉強会に参加した先生方からは、「『今持っているもので使えそうなのはどれ?』という声かけを使ってみたい」「失敗した後、子どもがもう一度チャレンジする声かけに気づけた」といった前向きな感想が聞かれ、実際に役立つと感じているようです。

研修アンケート結果

子どもたちは、このような声かけを通して、たとえうまくいかなくてもそれを「失敗」と捉えるだけでなく、「次につながるヒント」として活かす力を身につけていけるでしょう。これは、将来、どんな社会に出ても役立つ「自分で未来を切り開く力」の土台になるはずです。

家庭でも試せる!子どもの探究心を育む声かけ

このような「声かけ」のヒントは、実は家庭での親子の会話にも活かせます。例えば、子どもが夏休みの自由研究で悩んでいたり、新しいことに挑戦して壁にぶつかったりした時、つい「こうすれば?」と答えを言いたくなってしまうこともありますよね。

そんな時、少しだけ立ち止まって、先生たちが学んだような声かけを試してみてはいかがでしょうか。

  • 「今、できることって何があるかな?」

  • 「まず、ほんの少しだけやってみるなら、何から始める?」

  • 「誰かに相談してみるのもいいかもね」

  • 「うまくいかなかったけど、そこから何か分かったことはあるかな?」

  • 「次、どうしたい?〇〇が一番やりたいことは何?」

きっと、子どもたちは自分で考える楽しさや、失敗してもまた立ち上がる強さを育んでくれるでしょう。

スノーフレイク・コンサルティング合同会社の中島正博さんは、「探究学習は、正解にたどり着くことよりも、試行錯誤の循環を回し続けること自体に価値があります。その循環を止めてしまうか、もう一歩進めるかは、先生方の“ひと言”に大きく左右されます」と話しています。私たち親も、この「ひと言」を意識することで、子どもの成長を後押しできるかもしれません。

スノーフレイク・コンサルティング合同会社 代表 中島正博氏

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まとめ:未来を生きる力を育む「声かけ」

名古屋の小学校で行われた今回の勉強会は、子どもたちの探究学習をより良いものにするための、新しい一歩だと感じました。先生方が「エフェクチュエーション」という考え方を取り入れ、子どもたちの「自分で考えて行動する力」を育むための「声かけ」を学ぶ。これは、子どもたちがこれからの予測できない時代を、たくましく生き抜くための大切な土台になるはずです。学校と家庭が協力して、子どもたちの「学びたい」という気持ちを大切に育んでいきたいですね。

出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000176368.html)

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