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小学生のネット利用を安心に!「ダークパターン」対策と学校教育の最新動向

目次

ダークパターン対策の3つの柱

今回の発表には、主に3つの大きな取り組みがあります。

  • NDD(Non-Deceptive Design)認定制度の開始と第1号企業認定:消費者を欺かない誠実なWebサイトを審査・認定する制度です。

  • ヤッターマン、ドロンジョを起用した「ダークパターン啓発動画」の初公開:子どもたちにも親しみやすいキャラクターで、ダークパターンの危険性を分かりやすく伝えます。

  • 消費者庁・文部科学省レビュー済みの啓発動画を学校教育現場で初活用:デジタル社会の課題を扱う教材として、高校の授業で導入されました。

これらの取り組みは、事業者が誠実な設計姿勢を可視化できるだけでなく、私たち消費者が安心してサービスを選べる判断材料になり、さらには学校教育の現場で実践的な学びを提供できるという、多角的なメリットがあります。

株式会社フォーラムエイトが初のNDD認定企業に

「NDD認定制度」は、ユーザーが誤解しやすい設計そのものを問題視し、誠実なWebサイトに「NDD認定マーク」を付与する制度です。

このたび、土木建築設計用ソフトウェアなどを手掛ける株式会社フォーラムエイトが、この制度で初めてのNDD認定企業となりました。同社はインターネット黎明期からWebサイトを運用し、ユーザーに誤解や不利益を与えないWeb設計を重視してきたそうです。

FORUM8 NDD認定

同社の伊藤裕二代表取締役社長は、「NDD認定は、信頼できる情報発信のあり方を考えるうえで重要な指標になる」とコメントしています。私たち保護者から見れば、このマークがあることで、子どもたちが使う可能性のあるウェブサービスが、より安心して利用できるものかどうかの判断材料になりますね。

ヤッターマンたちが「ダークパターン」の危険を解説!啓発動画が公開

子どもたちにも親しまれている人気アニメ『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』から、ヤッターマンとドロンジョを起用した「ダークパターン啓発動画」が公開されました。この動画は、ダークパターンという言葉に馴染みのない方でも、その被害を身近に感じられるように分かりやすく作られています。

ヤッターマン啓発動画

動画のストーリーは、インチキ商売で消費者をだますドロンボー一味を、ヤッターマンが指摘し、ダークパターンについて啓発・注意喚起するというものです。日常の中で気を付けるべきポイントや、立ち止まるタイミングを自然に学べる構成になっています。

この動画は、協会のYouTubeチャンネルや、消費者庁の消費者教育ポータルサイトで公開されており、ご家庭や学校での授業でも無償で活用できます。ぜひお子さんと一緒に見て、インターネットの安全について話し合うきっかけにしてみてください。

  • 消費者庁 消費者教育ポータルサイト: https://www.kportal.caa.go.jp/

  • 協会YouTubeチャンネル:

    • 【ヤッターマン解説】これって詐欺?|それ、ダークパターンかも!?魅力的な嘘編(2:08): https://youtu.be/Lq2PyMMNJKQ

    • 【ヤッターマン解説】解約できない!|それ、ダークパターンかも!?勝手に定期購入編 (2:33): https://youtu.be/pmyOgXK6QJA

    • 【ヤッターマン解説】その同意、ちょっと待って!|それ、ダークパターンかも!?仕方なく同意編 (2:31): https://youtu.be/a-yD-vM1dXc

学校教育での活用事例:高校で「ダークパターン」の授業を実践

埼玉県立三郷北高等学校では、2025年12月に「インターネット上で巧妙に利用者を誘導するダークパターン」をテーマにした授業が行われ、この啓発動画が教材として採用されました。

高校でのダークパターン授業

この授業では、不当表示の理解から始まり、生徒たちが自分の生活と照らし合わせながら、広告やWeb表示に潜む誤認誘発の仕組みを学びました。啓発動画を視聴することで、サブスクリプションの解約導線の複雑さなど、具体的なダークパターンの特徴を理解できたそうです。

授業の様子

授業の後半では、「ジグソー法」という主体的・対話的な学びの手法を取り入れ、生徒たちがグループで「ミニ授業」を作成し、他の生徒に伝える活動も行われました。これにより、知識の理解だけでなく、情報を整理し、自分の言葉で他者に伝える力が育まれたとのことです。生徒たちからは「身近に起こり得ることだと気づいた」「怪しいものを見極める力を身につけたい」といった声が聞かれました。

生徒のコメント1

生徒のコメント2

三郷北高等学校の橋功校長は、「インターネットに関するトラブルは若年層でも増えており、学校として取り上げる意義は大きい」と述べ、今後もこうした学びを通じて生徒が安全にインターネットと向き合えるようになることを期待しています。

校長のコメント

授業を担当した石田実里先生は、高校生にも「実際のトラブルの実態」を知ってもらう必要性を感じたことがきっかけだと語っています。この授業は、社会経験の浅い若年層が被害に遭いやすい現状を踏まえ、ダークパターン対策導入の実践的なモデルケースとなりました。

私たち保護者が家庭でできること

デジタル社会を生きる子どもたちが、安全にインターネットを使えるように、社会全体で取り組む動きが広がっているのは、私たち親にとっても心強いですね。家庭でもできることをいくつかご紹介します。

  • 「NDD認定マーク」を意識する:ウェブサービスを利用する際、このマークがあるか確認する習慣をつけましょう。これは安心できる一つの目安になります。

  • 子どもと一緒に啓発動画を見る:「ヤッターマン」の動画は子どもにも分かりやすいので、一緒に見て、どんな点に気をつけたら良いか、親子で話し合う良い機会になります。

  • 怪しいと思ったら相談する:子どもが「これ、ちょっと変だな」と感じたら、すぐに保護者や先生に相談できる環境を作ることが大切です。また、私たち親も「消費者ホットライン188」など、相談窓口を知っておくと安心です。

インターネットは便利なツールですが、危険も潜んでいます。子どもたちが自分で危険を見極める力を養い、安全にデジタル社会を歩んでいけるよう、私たち保護者も学び、見守っていきましょう。

出典:プレスリリース

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