新しいセキュリティ技術とは?
この特許を一言で説明すると、「人の体の反応(バイタル)を使って、金庫や家、パソコンなどの『鍵』をもっと安全にするシステム」です。
私たちが普段使っているセキュリティシステムは、鍵や暗証番号、指紋・顔認証などで「本人かどうか」を確認します。でも、もし本人が誰かに脅されたり、お酒に酔わされたりしている状況だったらどうでしょうか?本人が操作してしまうと、セキュリティは突破されてしまいますよね。
この新しい技術は、その「弱点」をなくすことを目指しています。
-
体の状態を測る: コンピューターや金庫の前にいる人の「心拍」や「呼吸」、「皮膚電気反応(GSR:ドキドキして汗をかくような体の反応)」といった体の状態をセンサーで測ります。
-
「いつもの状態」と比べる: 測った体の状態が、「いつものその人の状態」とどれくらい違うかを数値で比較します。
-
異常を察知して止める・知らせる: もしその差が大きければ、「何かおかしい」と判断して、鍵の解錠やシステムへのアクセスを止めたり、警報を出したりする仕組みです。
なぜこの技術が生まれたのか
株式会社ポイント機構の代表取締役である竹内 祐樹さんは、「様々な犯罪をなくしたい」「人が人の行為によって悲しみや傷つく環境を減らしたい」という強い思いから、この特許を着想したそうです。横領や不正、強盗など、本人を脅して無理やり操作させるような犯罪を防ぎたいという願いが込められています。
どんな時に役立つ?小学生のいる家庭での安心
この技術は、私たちの身近な生活でも、さまざまな安心につながる可能性があります。
1. 家の鍵や金庫を守る
例えば、もし子どもが家で一人でいる時に、不審な人物に脅されて「鍵を開けろ」と強要されたら……。従来の鍵や指紋認証だけでは防ぎきれないかもしれません。でも、この技術が家のドアに導入されていれば、子どもが極度に緊張している状態を察知し、ドアの解錠を自動で止めて、同時に親のスマートフォンに通知する、という使い方がきっと可能になるでしょう。
2. パソコンや大切なデータを守る
私たち親が使うパソコンには、仕事や家計に関する大切なデータがたくさん入っています。もし、誰かに脅されてパスワードを入力させられそうになったとしても、体の異常な反応を検知してアクセスを止めたり、家族に通知したりすることで、不正な操作を防げるかもしれません。
3. 会社やお店の防犯対策
会社やお店の金庫、パソコンシステムなどにも応用できます。従業員が脅されて金庫を開けさせられるような事態でも、このシステムがあれば、異常なバイタルを検知して解錠を止め、警備会社に通報するといった対策が可能です。
この技術がもたらす未来の可能性
この「心理状態連動型セキュリティOS」は、単に「本人かどうか」を判断するだけでなく、「本人が安全な状態かどうか」まで見極めることができる、これまでにない発想の技術です。私たちの体から自然に出る反応を感知して、危険な状況から自動的に守ってくれる「最後の砦」のような役割を果たしてくれるでしょう。
いつかこの技術が私たちの家庭にも当たり前のように導入される日が来れば、子どもたちも私たち親も、より安心して毎日を過ごせるようになるかもしれませんね。

まとめ
株式会社ポイント機構が発表した新しい特許は、人の心拍や呼吸などの「体の変化」を検知して、危険な状況での不正な解錠やアクセスを自動的に防ぐシステムです。この技術が普及すれば、子どもたちのいる家庭の安全はもちろん、社会全体の防犯・防災・不正対策に大きく貢献することが期待されます。未来の安心につながる、注目すべき技術ですね。
株式会社ポイント機構公式サイト:https://point-kikou.co.jp/
出典:PR TIMES(https://www.atpress.ne.jp/news/562342)

