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保護者の6割が学校教育に違和感?小学生の学び、親が求める「個性尊重」の環境とは

目次

保護者が抱く「子どもの学び」への思い

今回の調査は、小学生から中学生の子どもを持つ保護者1,011人を対象に行われました。まず、「子どもの教育や学びについて、日頃どんなことに関心がありますか?」という質問に対し、最も多かったのは「子どもの興味・関心を伸ばすこと」で、なんと71.0%もの保護者が回答しています。次に「学力や成績のこと」(58.4%)、「人間関係の構築」(52.1%)と続きます。

この結果から、多くの親が、点数だけではない、子どもの内面的な成長や、自ら学ぶ力を重視していることがわかりますね。

子どもの教育や学びについて、日頃どのようなことに興味がありますか?

では、実際に子どもたちはどんなことに興味を持っているのでしょうか?「現在、興味・関心を持っていること」では、「スポーツや身体を動かす活動」(39.2%)が一番多く、「ゲームやプログラミングなどのテクノロジー」(32.6%)、「工作や創作などのものづくり」(25.1%)が続きました。現代の子どもたちは、体を動かすリアルな体験と、デジタルな世界を自然に行き来しながら、自分なりの「面白い!」を見つけているようです。

子どもが現在、興味・関心を持っていることには、どのようなものがありますか?

そして、子どもが何かに興味を持った時、保護者の半数以上(52.6%)が「本人のペースを尊重しながら見守っている」と回答しています。また、「一緒に調べたり、体験に連れて行ったりする」(45.6%)といった、積極的に関わる姿勢も見られます。子ども自身の主体性を大切にする子育てが、広く浸透していることがうかがえます。

学校教育への「違和感」、そのリアルな声

一方で、子どもの興味・関心に寄り添う親が多い中、学校の教育方針や対応についてどう感じているのでしょうか?

驚くことに、「これまでに、子どもの学校の教育方針や対応に“違和感”を覚えたことはありますか?」という質問に対し、6割の保護者が「よくある」(20.8%)または「ややある」(39.2%)と回答しました。これは、決して少なくない数字です。

これまでに、子どもの学校の教育方針や対応に“違和感”を覚えたことはありますか?

では、どんな時に違和感を覚えるのでしょうか。最も多かったのは「子どもの個性が理解されていないと感じたとき」(34.8%)でした。その他、「学校のルールや対応に疑問を感じたとき」(31.4%)や「集団生活の様子や雰囲気が気になったとき」(23.3%)といった声も挙がっています。子どもが「個人」としてどこまで丁寧に見られているのか、という点に親の関心が集まっていることがわかります。

こうした違和感を覚えた後、どう行動したかについても尋ねています。最も多かったのは「家族・友人に相談した」(37.3%)で、次に「特に行動は起こしていない」(35.3%)が続きました。具体的な行動に移すには、やはりハードルがあるのかもしれません。しかし、約2割の保護者は「外部の教育サービスや学びの場を探した」(19.6%)と回答しており、自ら解決策を模索する動きも見られます。

子どもの学校の教育方針や対応に問題を感じ、したことがある行動があれば教えてください

親が望む「子ども主体の学び」の環境とは

「大人が決めた学び」ではなく、「子ども自身が見つけた学び」は大切だと思いますか?この問いに対し、9割の保護者が「とてもそう思う」(49.6%)または「ややそう思う」(40.4%)と答えています。子どもが自ら気づき、考え、行動する学びを重視する考えが、広く浸透していることがわかります。

『大人が決めた学び』ではなく、『子ども自身が見つけた学び』は大切だと思いますか?

では、どんな学びの環境が望ましいと感じているのでしょうか?「好きなものを調べたり深掘りしたりできる環境」(59.5%)が最も多く、「体験や社会とつながる学びができる環境」(49.1%)、「興味や関心を起点に学べるカリキュラムがある環境」(38.4%)と続きました。学力だけでなく、子どもの好奇心がそのまま学びにつながるような環境を求めていることがうかがえます。

また、「体験から学ぶ力」が育まれる場については、「子どもの『やってみたい』という気持ちを尊重してくれる場」(60.0%)が最も重要だと考えられています。子どもの気持ちや意見を受け止め、失敗も許されるような、寛容な環境が大切だということですね。

“体験から学ぶ力”は、どのような場で育まれると思いますか?

最後に、「子どもを安心して預けられる学びの場に、どのような要素があるとよいか」を尋ねたところ、「子どもの個性やペースを尊重する姿勢がある」(58.2%)が最も多く挙げられました。多様な背景の子どもたちが共に学べる環境や、教育の専門性を持つスタッフの存在も重視されています。

子どもを安心して預けられる学びの場に、どのような要素があるとよいですか?

私たち親が、子どもたちのためにできること

今回の調査結果から、多くの保護者が子どもの個性や、自律的な学びを心から大切にしていることが伝わってきました。学校教育に違和感を覚える声が多い中で、私たち親が家庭でできることは何でしょうか。

  • 子どもの「やってみたい」を応援する: 小学生の好奇心は無限大です。どんな小さなことでも、子どもが興味を持ったことには「いいね!」と声をかけ、見守る姿勢が大切です。時には、一緒に図鑑を広げたり、図書館へ行ったり、体験イベントに出かけてみたりするのも良いでしょう。

  • 失敗を恐れない環境づくり: 新しいことに挑戦するには、失敗はつきものです。家庭の中で、「失敗しても大丈夫だよ」という安心感を与え、試行錯誤を応援する雰囲気を作ってあげましょう。

  • 学校以外の選択肢も知っておく: プレスリリースを発行した学校法人SEiRYO学園が運営する「オルタナティブスクールToy-A」のように、既存の学校とは異なる教育を提供する場所もあります。オルタナティブスクールとは、「新しい選択肢の学校」という意味で、子どもの個性や興味を尊重し、探究型の学びや体験を重視する教育を行っています。もし、今の子どもの学びの環境に悩んでいるなら、こうした選択肢について調べてみるのも一つです。

オルタナティブスクール Toy-A

まとめ

今回の調査で、多くの保護者が子どもの個性や自律的な学びを重視し、画一的な教育に限界を感じていることがわかりました。子どもたちの多様な興味関心に応え、安心して自分らしく学べる環境を求める声は、今後ますます大きくなるでしょう。学校や家庭、そして社会全体で、子ども一人ひとりの「やってみたい」という気持ちを大切にし、成長を支える仕組みを築くことが、これからの教育において大切な課題だと感じます。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000125339.html

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