調査で見えてきた大切なポイント
朝日学生新聞社が運営する中学受験サイト『朝日みつかるナビ』と朝日新聞「EduA」が共同で、過去2年以内に中学受験を経験した子どもと保護者346名を対象に行った実態調査から、いくつかの大切なポイントが見えてきました。
-
満足度の高さ: 今通っている中学校への満足度は、第一志望校合格者で9割以上、併願校進学者で8割、地元の公立校進学者でも6割と、どの進路を選んだ場合でも高い満足度が示されました。受験そのものの経験についても、合否に関わらず多くの子どもが肯定的に捉えています。
-
睡眠時間の重要性: 第一志望校に合格した子どもたちは、「8時間以上9時間未満」の睡眠時間を確保している割合が高い傾向にありました。一方で、「6時間未満」の睡眠時間だった第一志望校合格者はわずか3%でした。この結果は、十分な睡眠が受験の合否に影響を与えている可能性を示唆しています。
-
家庭の支え: 受験の満足度が高い背景には、単なる「努力」だけでなく、「親子の信頼関係」や「生活リズム」「心の安定」といった家庭での支え合いが大きく関わっていることが明らかになりました。
調査の概要
この調査は、2025年9月30日から10月27日にかけて、過去2年以内に中学受験を経験した子どもとその保護者346名を対象に、インターネットアンケート形式で全国的に実施されました。受験を終えたばかりの生の声が集められた貴重なデータと言えるでしょう。
小学生・保護者への影響と家庭でできること
今回の調査結果は、中学受験を目指す小学生とその保護者の皆さんにとって、非常に示唆に富むものです。特に「睡眠時間」と第一志望校合格との関連は、私たち親が日々の生活の中で見落としがちなポイントかもしれません。
受験勉強というと、どうしても「机に向かう時間」を増やそうとしがちですが、質の良い睡眠は、脳の働きを活発にし、記憶の定着を助ける大切な時間です。お子さんが毎日しっかり眠れているか、いま一度生活リズムを見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

グラフを見ると、第一志望校に合格した子どもたちの約37%が「8時間以上9時間未満」の睡眠時間を取っていることがわかります。これは、併願校に進学した子どもたちと比べても、10ポイント近く高い割合です。十分な睡眠が、日中の集中力や学習効率を高め、結果として良い成果につながっているのかもしれませんね。
また、受験の満足度が高い背景には「親子の信頼関係」や「心の安定」が挙げられている点も、父親として深く頷ける部分です。受験は子ども一人の戦いではなく、家族みんなで乗り越えるものです。日々の声かけや、安心できる家庭環境づくりも、お子さんの力を最大限に引き出すために欠かせない要素だと言えるでしょう。
家庭でできることとして、以下の点を意識してみてはいかがでしょうか。
-
規則正しい生活リズムの確立: 毎日同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保できるよう、ご家庭で協力して生活リズムを整えましょう。
-
親子のコミュニケーション: 受験の悩みや不安を共有し、励まし合うことで、親子の信頼関係を深めることができます。
-
息抜きの時間も大切に: 勉強ばかりではなく、適度な休憩や気分転換の時間も設けて、お子さんの心の安定を保ちましょう。
-
睡眠に関する詳細な情報も: 睡眠時間の結果にフォーカスした詳しい記事は、こちらから読むことができます。
まとめ
中学受験は、お子さんにとって大きな挑戦です。その道のりにおいて、学力だけでなく、心身の健康、特に「睡眠」が非常に重要な役割を果たすことが今回の調査で明らかになりました。焦らず、お子さんのペースを大切にしながら、家族一丸となってサポートしていきましょう。
『朝日みつかるナビ』の公式LINEでは、今回のアンケート結果をもとに、受験を振り返る先輩親子の生の声が紹介されるとのことです。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002046.000009214.html)

