子どもたちが選んだ2025年の漢字:意外な「米」が1位に
今回の調査で、小中高校生が選んだ2025年の漢字のトップ3は以下の通りです。
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第1位:米
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第2位:恋
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第2位:推
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第3位:楽
1位は「米」!社会の出来事が子どもたちにも影響
今年の漢字で最も多く選ばれたのは、なんと「米」でした。これは初めてのランクインだそうです。理由として多く挙げられたのは、「2024年に起きた令和の米騒動」「急にお米が高くなっちゃったから」「日本が米不足になって大変な年だったから」といったものでした。
お米は私たち日本人の食生活に欠かせないもの。その価格変動や供給不足が、子どもたちの日常生活にも大きな影響を与え、強く印象に残ったことがうかがえます。家庭での会話でも、食料品の値上げや社会の動きについて、子どもたちがどのように感じているのか聞いてみる良い機会になりそうですね。
2位は「恋」と「推」が同率でランクイン
第2位には、「恋」と「推」が同率で並びました。
「恋」は昨年4位から順位を上げてのランクインです。「好きな人ができたから」「ずっと恋愛のことで悩んで一喜一憂してたから」といったコメントが集まっており、多くの小中高校生が恋愛を意識し、その中でさまざまな感情を経験していたことが伝わってきます。
一方、「推」は、最近の子どもたちの間で広がる「推し活」を象徴する漢字です。ニフティキッズの過去の調査(2025年「推し」についての調査結果)では、95%以上の子どもたちに「推し」がいることが分かっています。今回の調査でも、「推しに救われた年だったから」「推しが出ている番組を見て、キュンとして、推し始めた年。」など、推しの存在が子どもたちの日常の励みになっている様子がうかがえました。

3位は「楽」、楽しい学校生活や恋愛を反映
第3位には「楽」が選ばれました。「楽しいことが多かったから」「毎日が楽しいから」といったコメントから、学校生活や恋愛など、子どもたちが多くの楽しい経験をしていたことが伝わってきます。この「楽」は、2022年から2024年まで3年連続で1位だった漢字で、子どもたちの日常の充実ぶりを示す定番の漢字と言えるでしょう。
過去のトレンドと多様化する子どもたちの関心
過去の調査結果と比べると、「恋」は2017年の調査開始以来、常に上位にランクインしており、子どもたちの普遍的な関心事であることがわかります。一方で、今回の「米」の急浮上や「推」の上位維持は、社会の出来事や現代の文化が、子どもたちの意識に強く反映されていることを示しています。

保護者へのヒント:子どもたちの「今」を知る会話のきっかけに
今回の調査結果は、子どもたちが今、どんなことに興味を持ち、どんなことを感じているのかを知る良い手がかりになります。
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「今年の漢字、〇〇は何だと思う?」と、家族でそれぞれの漢字を予想し、話し合ってみる。
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「お米の値段、最近高いって聞くけど、〇〇はどう思う?」と、社会の出来事について子どもの意見を聞いてみる。
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「〇〇の『推し』ってどんな人(もの)?」と、子どもの好きなものや夢中になっていることについて聞いてみる。
このような会話を通じて、普段は話さないような子どもの本音や考えに触れることができるかもしれません。子どもたちの多様な関心や価値観を理解し、寄り添うことで、親子のコミュニケーションがより深まるきっかけになることを願っています。
調査概要
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アンケート実施期間: 2025年9月30日(火)~11月3日(月)
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調査対象: 小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者
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有効回答数: 1,248件
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調査方法: インターネット調査
関連リンク
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『小中高校生が選ぶ2025年の漢字』結果発表:https://kids.nifty.com/parent/research/2025kanji/
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2025年「推し」についての調査結果:https://kids.nifty.com/parent/research/oshi_20250501/
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ニフティキッズ:https://kids.nifty.com/
出典:ニフティ株式会社プレスリリース(2025年12月4日)

