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世界とつながる小学生の算数力!「すららDMC 2025」表彰式レポート

目次

コンテストの要点

この国際コンテストは、子どもたちの算数・数学への興味を深め、学習意欲を高めることを目指して毎年開催されています。今年の主なポイントはこちらです。

  • 開催期間: 2025年9月24日(水)から11月15日(土)まで実施され、11月22日(土)にオンラインで表彰式と国際交流イベントが行われました。

  • 参加者: 日本、インドネシア、スリランカ、フィリピン、エジプト、カンボジアの6か国から、3,400名を超える子どもたちが参加しました。

  • 目的: 基礎的な計算力の定着や数学的思考力の向上だけでなく、目標に挑戦し、努力が成果につながる成功体験を通じて、子どもたちの自信や自己肯定感を育むことを目指しています。

  • 部門: 算数の正確さと速さを競う「マス計算」と、数学的思考力を試す「算数/数学テスト」の2つの部門が学年ごとに設けられました。

世界とつながる学びの場

このコンテストは、海外向けに提供されているデジタル算数/数学AI教材「Surala Math」の学習成果を発表する場でもあります。すららネットは2014年からこの教材を海外に提供しており、現在では多言語に対応したプログラムが多くの国で活用されています。

子どもたちが普段の学習で培った力を、国際的な舞台で試せるというのは、とても貴重な経験ですよね。異なる文化を持つ仲間たちと競い合い、交流することで、視野も大きく広がるでしょう。

オンラインで深まる国際交流と喜び

各国での予選と本戦を勝ち抜いた281名が国際決勝に挑み、その結果が11月22日の表彰式で発表されました。オンライン上で行われた表彰式と国際交流イベントには、約300名の子どもたちが参加し、お互いの健闘を称えあいました。

オンライン交流イベントの様子

特に印象的だったのは、グループに分かれてのクイズ大会です。言葉が違っても、ジェスチャーなどを交えながら楽しそうに交流する子どもたちの姿は、まさに国際交流の醍醐味を感じさせるものでした。国境を越えた仲間との出会いは、子どもたちの心に温かい思い出として残るはずです。

表彰式では、多くの児童・生徒、教員、保護者が見守る中、受賞者が発表されました。マス計算の「100マス計算」中学生の部では、スリランカのH.D.Jayani Nethmini Pereraさんが、すべての四則演算で満点を獲得し、平均回答1分24秒という素晴らしい成績で1位に輝きました。Jayaniさんは、「嬉しくて興奮しています。足し算・引き算・掛け算・割り算をそれぞれ毎日勉強しました」と、日々の努力が実を結んだ喜びを語っていました。

また、マス計算の参加者の中から最も正答率が高く、回答スピードが速かった人に贈られる「SRJ Award」は、同じくスリランカのR.K.Induwara Rajarathnaさんが獲得しました。協賛企業である株式会社SRJの中田亮介氏からは、「一瞬一瞬に集中してスピードと正確さを両立させた成果は、これまでの努力の証です。これからも自分の力を信じて、一歩ずつ新しい挑戦を続けてください。おめでとうございます」と温かいメッセージが贈られました。

「算数/数学テスト」部門では、公益財団法人日本数学検定協会が提供する問題が出題され、代数、図形、統計など様々な分野で思考力が問われました。この部門の最上位カテゴリーE(中学2年生部門)で1位を獲得したのは、インドネシアのAlysha Syakiraさんです。Alyshaさんは昨年に続き、2年連続での受賞となりました。日本数学検定協会の山口哲氏からは、「見慣れない問題に出合ってもあきらめず、考え抜く力が発揮されたことと思います。普段から数学の問題に真剣に向き合い、なぜそうなるのかを自分の力で考える姿勢が今回の結果につながったのでしょう」と、日頃の学習姿勢を称える言葉が送られました。

SRJ AwardとSUKEN Awardの賞状

お子さんの学習をサポートする「Surala Math」

今回のコンテストの基礎となっているのが、海外向けの算数/数学ICT教材「Surala Math」です。これは、インタラクティブなアニメーションで楽しく学べる「Surala Ninja!」と、各国のカリキュラムに合わせた小学校・中学校向けの「すらら」の教材を組み合わせたものです。

Surala Mathの学習画面

子どもたちは自分のペースで学習でき、先生や保護者は学習の進捗や理解度を確認しながら、一人ひとりに合った学習内容に調整できます。個別最適な学習ができるため、得意な子はどんどん先に進み、苦手な子はじっくりと基礎を固めることができます。インドネシア語版、シンハラ語版、英語版などがあり、クメール語版も開発中とのことです。

まとめ

「すらら国際デジタル算数/数学コンテスト」は、子どもたちが算数・数学の力を伸ばすだけでなく、国際的な視野を広げ、何よりも「やればできる」という自信と自己肯定感を育む素晴らしい機会だと感じました。

普段からコツコツと努力を続けることの大切さ、そしてその努力が報われる喜びを、世界中の仲間と分かち合う経験は、子どもたちの将来にきっと良い影響を与えるでしょう。このような学びの場が、これからも増えていくことを願っています。


関連リンク

出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000586.000003287.html)

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