調査から見えてきた小学生の「今」
今回の調査では、「好きな教科」「生成AIの利用」「周りの人を助けたい気持ち」など、学習や学校生活の実態・意識に関する多岐にわたる項目が明らかになりました。いくつか要点を整理してみましょう。
好きな教科・嫌いな教科
小学生が一番好きな教科として挙げたのは、「体育」(22.9%)が1位でした。体を動かすことが好きなお子さんが多いのは、親として嬉しいですね。続いて「算数」(21.6%)、「図画工作」(18.2%)という結果でした。
一方、一番嫌いな教科では「算数」(25.1%)が1位に。好きな教科でも2位に入っていることを考えると、算数は得意な子と苦手な子がはっきりと分かれる教科なのかもしれませんね。

対話型生成AIの利用率と目的
最近話題の対話型生成AI(ChatGPTなど)について、小学生の利用率は36.6%に上ることが分かりました。中学生の43.2%、高校生の73.7%と比較するとまだ低いものの、約3人に1人の小学生が利用経験があるというのは、親としては少し驚く数字かもしれません。
利用目的としては、「情報収集のサポート」が1位、「宿題・勉強の手助け」が2位でした。子どもたちが学習ツールとしてAIを活用し始めている様子がうかがえます。

周りの人を助けたい気持ち
「自分の行動で、まわりの人を助けたり、幸せにしたりできると思う」と回答した小学生は83.3%に達しました。中学生の84.8%と並んで高く、高校生の70.0%よりも高い割合です。多くの子どもたちが、周りへの貢献意欲を持っていることが分かります。

その他の注目ポイント
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習い事ランキング:1位「水泳」、2位「英会話教室」、3位「受験のための塾・学校の補習のための塾」と、前回調査と同様の傾向でした。特に「習い事はしていない」と回答した幼児が2017年調査から29ポイントも下降しており、習い事をする子どもが増えていることが分かります。
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スマホやタブレットの使用頻度(幼児):幼児の平均使用頻度は週3.7日で、「ほぼ毎日使っている」が36%でした。デジタルデバイスが生活に深く浸透していることがうかがえます。
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自分のことは好き?:小学生の66%が「好き」と回答。中学生も63%でしたが、高校生では33%と大きく減少しています。自己肯定感の育ちをサポートすることの重要性が示唆されます。
なぜこの調査が大切なのか
学研教育総合研究所は、40年以上前から子どもたちの「いま」を捉える大規模なアンケート調査を続けています。時代とともに変化する子どもたちの学習環境や意識を知ることは、私たち保護者が子どもたちを理解し、より良いサポートをしていく上で欠かせません。
特に、生成AIのような新しいテクノロジーが学習現場に入り込んでいる現状や、教科に対する感情、周りの人への意識など、多角的な視点から子どもたちの実態を知ることで、家庭での会話のきっかけや、学習方法を見直すヒントになるでしょう。
保護者としてできること
今回の調査結果を受けて、私たち保護者ができることを考えてみましょう。
- 子どもの「好き」を応援する: 好きな教科が上位にあるのは、学習意欲の源泉です。たとえそれが「体育」や「図画工作」であっても、その「好き」を尊重し、深める機会を作ってあげたいですね。嫌いな教科についても、なぜ嫌いなのか、どこでつまずいているのかを一緒に考える姿勢が大切です。
- 生成AIとの付き合い方を考える: 小学生でも3人に1人がAIを利用している現状は、無視できません。ただ禁止するのではなく、家庭で「どう使えば良いのか」「どんな情報が正しいのか」を話し合い、適切な利用方法を一緒に見つける機会と捉えるのが良いでしょう。情報リテラシーを育む絶好のチャンスです。
- 自己肯定感を育む: 「自分のことは好き?」という問いに、高校生になると「好き」と答える割合が大きく下がるのは気になります。日頃から、子どもの頑張りや良い点を見つけて具体的に褒めること、挑戦を応援することを通じて、自己肯定感を育んでいきたいものです。
まとめ
学研教育総合研究所の「幼児・小学生・中学生・高校生白書2025」第三弾は、現代の子どもたちがどのような学びや生活を送っているのかを教えてくれる貴重な情報源です。
子どもたちの好きなこと、苦手なこと、新しい技術との関わり方、そして社会への意識など、様々な側面から子どもたちの成長を見守り、サポートしていくためのヒントが詰まっています。この情報が、皆さんのご家庭での会話や、お子さんとの関わりに役立つことを願っています。
出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008751.000002535.html)





