体育授業の新しい取り組み、その要点は?
今回の事業は、子どもたちの体育授業をもっと充実させるための大切な一歩です。主なポイントをいくつかご紹介します。
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スポーツ庁の支援事業に採択: 「令和7年度 令和の日本型学校体育構築支援事業」という国の事業に選ばれました。
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東京学芸大学が中心に: 国立大学法人東京学芸大学が、この事業を受託し、研究と実践を進めます。
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ARスポーツ「HADO」が協力: ARスポーツ「HADO」を開発するmeleap株式会社が、技術面で協力していきます。
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「インクルーシブ体育」を目指す: 運動の得意・不得意に関わらず、すべての子どもたちが一緒に楽しんで学べる体育授業のモデル作りを目指しています。
なぜ、今、体育授業にAR技術が?
この取り組みの背景には、「多様な子どもたちが共に学ぶ体育授業の指導方法を改善・充実させたい」という大きな目的があります。すべての子どもたちが、それぞれのペースで、そして一緒に体を動かす喜びを感じられる体育授業を目指しているんですね。
東京学芸大学は、XR(VRやARといった、現実世界と仮想世界を融合させる技術の総称)とAI(人工知能)を組み合わせた「MaNavi for PE」という次世代型の体育授業支援システムを開発・検証していくそうです。これによって、一人ひとりの子どもに合わせたきめ細やかな指導や、より効果的な学習体験が期待されています。
小学生の体育授業はどう変わる?保護者への影響は?
今回の取り組みで注目されるのが、ARスポーツ「HADO」の活用です。HADOは、専用のゴーグルと腕に付けるセンサーを使って、エナジーボールを飛ばしたり、シールドを出したりしながら対戦する新しいスポーツです。まるでアニメやゲームの世界に入り込んだような体験ができるんですよ。

このHADOが体育の教材として使われることで、特に次のような良い変化が期待されています。
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誰もが楽しめる: 運動能力に関係なく、戦略を立てたり、チームで協力したりすることで、すべての子どもが主役になれます。うちの子どもも、運動が苦手な方なので、こういった新しいスポーツなら、もっと積極的に参加できるかもしれません。
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思考力や協働力が育つ: 単に体を動かすだけでなく、どうすれば勝てるか、どうすればチームに貢献できるかを考えることで、思考力や仲間と協力する力が自然と身につきます。
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最新技術に触れる機会: XRという未来の技術に、学校の授業で触れられるのは、子どもたちにとって貴重な経験になるでしょう。
実際に、一部の小学校ではすでにHADOを体育授業に取り入れている事例もあります。子どもたちの反応も良く、思考力や協働力が育まれているという声も聞かれます。
まとめ
今回のスポーツ庁の事業は、子どもたちの体育授業が、これまでの「体を鍛える」だけでなく、「誰もが楽しく、主体的に、そして共に学ぶ」場へと進化していくための大切な試みです。ARスポーツ「HADO」のような新しい技術が学校教育に取り入れられることで、子どもたちが体を動かすことの楽しさを再発見し、心身ともに健やかに成長できる環境が整っていくことに期待が膨らみます。
今後の実証結果や授業事例が発表されるのが、今から楽しみですね。
出典:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000232.000020005.html)

