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子どものAI利用、3人に1人が経験!小学生の家庭学習と保護者の不安解消ガイド

目次

主要な調査結果のポイント

まずは、今回の調査で明らかになった主なポイントを、いくつかご紹介します。

  • 未成年(18歳未満)の子どもの約3人に1人、具体的には35.6%が、ChatGPTやGeminiといった対話型生成AIを利用した経験があるとのことです。

  • 特に13歳以上、つまり中学生以上になると、利用率は半数を超えています。

  • AIを利用している子どもの半数以上が、週に1回以上使っており、最も多いのは「週に2〜3回」という頻度でした。

  • 利用は、学校で支給されたものよりも、個人のスマートフォンやタブレットなどで使うケースが84.3%と圧倒的に多く、学校の管理外で利用されている実態が見えてきました。

  • 驚くべきことに、AIサービスによっては13歳未満の利用を禁止しているものがあるにもかかわらず、13歳未満の子どもの26.0%が対話型生成AIを使っているという結果も出ています。

  • 保護者がAIを使っている家庭では、子どももAIを利用している割合が高い傾向にありました。

未成年の35.6%が対話型生成AIを利用

子どもの対話型生成AIの利用頻度は週1回以上が半数超

なぜ今、子どものAI利用が注目されるのか?

子どもたちのAI利用が急速に進む背景には、いくつかの大きな動きがあります。国は、学校での生成AIの活用についてガイドラインを定め、適切な利用を促しています。その一方で、海外ではAIとのやり取りがきっかけで悲しい出来事が起こり、保護者がAI開発会社を訴えるという事例も発生しました。これを受けて、AIを提供する会社も、13歳から17歳の子どもたち向けに、保護者が利用状況を管理したり、危険な兆候を検知した際に通知したりする機能を導入するなど、対策を強化しています。

また、興味深いことに、つらい気持ちを抱える18歳以下の子どもたちが、生成AIを相談相手として選ぶケースも増えているという調査報告もあります。このように、AIは子どもたちの学習や生活に深く関わる一方で、使い方を間違えるとリスクにもなり得るという認識が広がっているのです。

保護者が感じていること:良い面と気になる面

今回の調査では、保護者の方々が子どものAI利用についてどう感じているのかも聞いています。全体的には、「特に影響はない」から「やや良い影響がある」と感じている方が多く、学習のサポートや情報収集に役立っていると感じているようです。

しかし、中には「怖いと感じた瞬間がある」「依存しているかもしれないと感じた瞬間がある」と答えた保護者も約10%いました。具体的な不安の声としては、「個人情報や自分の写真を安易に入力してしまうのではないか」「AIの回答を疑わずに信じてしまうのではないか」といった内容が挙げられています。

約10%の保護者が「怖いと感じた瞬間」または「依存しているかもしれないと感じた瞬間」がある

保護者が最も気になるのは、やはり「AIとやり取りしている内容」でした。子どもたちがどんなことをAIに話しているのか、親としては知りたいですよね。そして、求める対策としては、「適切な利用方法について子どもが学ぶ機会の提供」や「有害なコンテンツへのアクセス制限」「やり取りの内容を保護者がモニタリングできる機能」が上位に挙がっています。

子どもの対話型生成AIの利用に関して保護者が「気になる」ことは?

家庭でできること:AIと上手に付き合うために

この調査結果から見えてくるのは、「学校の外」でのAI利用に対する対策がとても大切だということです。学校でのルール作りは進んでいますが、多くの小学生が家庭や塾、友達の家などでAIを使っているのが現状です。

私たち親ができることは何でしょうか。

  1. オープンな会話を心がける: 「AIでどんなことしてるの?」「面白いことあった?」など、日頃から子どもがAIを使っている内容について話す機会を作りましょう。一方的に禁止するのではなく、子どもの興味を理解する姿勢が大切です。
  2. 利用ルールを一緒に考える: 「個人情報は入力しない」「知らないことは鵜呑みにしない」「困ったら親に相談する」など、家庭でのAI利用のルールを子どもと一緒に考え、決めましょう。
  3. 情報リテラシーを育む: AIが出した答えが本当に正しいのか、自分で調べて確かめる習慣を促しましょう。AIは便利な道具ですが、常に正しいとは限りません。批判的に考える力を育むことが重要です。
  4. ペアレンタルコントロールの活用も検討: 必要に応じて、AIサービスのペアレンタルコントロール機能や、デバイスの利用制限機能を活用することも選択肢の一つです。

AIは今後、子どもたちの学びや生活に欠かせないものになっていくでしょう。だからこそ、頭ごなしに否定するのではなく、安全に、そして効果的に使えるように、私たち保護者が一歩踏み込んで関わっていくことが求められています。専門家による監修がある子ども向けのAIサービスを選ぶなど、安心できる選択肢を探すのも良い方法かもしれません。

シンプルなまとめ

今回の調査から、小学生を含む多くの子どもたちがAIを日常的に利用している実態が明らかになりました。AIは学習を助け、好奇心を刺激する可能性を秘めている一方で、利用内容や情報の信憑性、個人情報の取り扱いなど、保護者にとって気になる点も少なくありません。子どもたちがAIと安全に、そして賢く付き合っていくためには、家庭でのオープンな対話と適切なルール作りが何よりも大切です。私たち親が関心を持ち、子どもたちと共に学びながら、より良いデジタルライフを築いていきたいですね。

出典:PR TIMES

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