毎日更新中✨小学生教育ニュース&学習情報メディア

小学生の生成AI利用調査:約半数が「勉強は必要」と回答、家庭での使い方も判明

目次

アンケート調査から見えた子どもの生成AI利用状況

光村図書出版さんが、全国の小学生347名と中学生171名を対象に行った「第5回 子どもの『好き』に関するアンケート調査」の主な結果は以下の通りです。

  • 学校の授業で生成AIを使ったことがある子どもは全体の25.5%(約4人に1人)にとどまりました。

  • 一方、学校以外の日常生活で使ったことがある子どもは35.9%で、中学生では約半数(45.6%)に達しています。

  • よく使われている生成AIは「ChatGPT」が約8割と圧倒的に多く、次いで「Google Gemini」が約3割でした。

  • 学習目的での生成AIの使い道は、「好きなことやわからないことを調べる」が学校・家庭ともに約7割で最も多く、家庭では「雑談をする」「悩みごとの相談をする」といった使い方も約2割見られました。

  • 生成AIを使うことで自分の能力が伸びそうだと思うかについては、約半数(50.6%)が「わからない」と回答しています。

  • 「生成AIがあればこれから勉強していく必要はなくなると思うか」という問いには、45.8%が「そう思わない」と回答。「そう思う」の20.1%を大きく上回る結果となりました。

  • 生成AIよりも先生や友達、家族など人間と一緒にするほうが好きだと思うこととして、「雑談をする」(44.2%)、「好きなことやわからないことについて調べる」(41.3%)、「悩みごとの相談をする」(34.9%)が上位を占めています。

調査の背景と私たち保護者へのヒント

光村図書出版さんは、子どもたちの好みや関心、意欲を深く理解するため、定期的にアンケート調査を行っています。今回は、近年急速に普及が進む生成AIが、子どもたちの学習や日常生活にどのように関わっているのか、そして子どもたちがAIに対してどんな考えを持っているのかを明らかにする目的で実施されました。この調査結果から、私たち保護者が子どもの生成AIとの付き合い方について考えるためのヒントが見えてきます。

1. 学校での利用はまだこれから、家庭では身近な存在に

学校の授業で生成AIを使ったことがある小学生・中学生は全体の25.5%と、まだこれからのようです。これは、学校側も生成AIの導入や活用方法について慎重に検討している段階だと考えられます。

学校の授業での生成AI利用状況

一方で、学校以外の日常生活では35.9%の子どもが生成AIを使った経験があり、特に中学生では45.6%と約半数にのぼります。小学生でも31.1%が利用しており、家庭ではすでに身近なツールとして使われていることがわかります。

日常生活での生成AI利用状況

2. 子どもたちはAIを「情報収集」や「話し相手」に活用

AIの主な使い道は、「好きなことやわからないことを調べる」が学校でも家庭でも約7割と圧倒的です。これは、お子さんが好奇心を満たしたり、疑問を解決したりするのにAIを役立てている証拠ですね。家庭ではさらに「雑談」や「悩み相談」にも使われているという結果は、AIが単なる学習ツールだけでなく、話し相手のような役割も果たしている可能性を示唆しています。

学習における生成AIの利用目的

3. 「生成AIがあっても勉強は必要」という子どもの声

注目すべきは、「生成AIがあれば勉強は必要なくなるか」という問いに対し、45.8%の子どもが「そう思わない」と回答した点です。「そう思う」と答えた20.1%の2倍以上の割合にあたります。これは、AIが便利であっても、自分自身の学びや努力の重要性を理解している子どもが多いことを示しています。

生成AIがあれば勉強が不要になるか

4. AIよりも「人とのつながり」を重視

また、生成AIよりも「人」と一緒にしたいこととして、「雑談」「調べもの」「悩み相談」が上位に挙がっています。子どもたちは、表情豊かな会話や、心の通ったアドバイス、一緒に考える楽しさを、やはり人間関係の中に求めているのですね。AIがどんなに進歩しても、人とのコミュニケーションはかけがえのないものだと感じていることがわかります。

生成AIよりも人間としたいこと

家庭でできること:AIを学びのパートナーに

この結果を受けて、私たち保護者はどうすれば良いでしょうか。いくつか家庭でできることを提案します。

  • AIとの付き合い方を話し合う機会に
    お子さんが生成AIを使っているか、どんな目的で使っているのか、ぜひ一度家庭で話し合ってみてください。「ChatGPT」が主流ですが、他のAIツールもあります。何を使っているかを知るのも大切です。
    よく使われる生成AI

  • 「わからない」を一緒に考える
    生成AIを使うことで能力が伸びるかについて、約半数が「わからない」と答えています。これは、AIをどう活用すれば自分の力になるのか、まだ手探りの状態であることの表れかもしれません。一緒にAIを使って調べ物をしたり、作文のアイデア出しをしたりしながら、「どうすればもっと上手に使えるかな?」と一緒に考えてみるのはいかがでしょうか。
    生成AIで能力が伸びるか

  • 学びのパートナーとして
    AIはあくまでツールであり、学びの主役は子どもたち自身です。「AIがあるから勉強しなくていい」という考えではなく、「AIを上手に使って、もっと深く、楽しく学べるようになる」という視点でお子さんをサポートしてあげましょう。

  • 人との交流を大切に
    AIがどんなに賢くなっても、子どもたちが「人との交流」を求めていることは明らかです。家族や友達との会話、先生とのやり取りなど、リアルなコミュニケーションの機会を大切にしてください。

まとめ

生成AIは、子どもたちの学びや生活に新しい可能性をもたらす一方で、人とのつながりや主体的な学びの重要性を改めて教えてくれる存在でもあります。今回の調査結果を参考に、ご家庭でお子さんとAIについて話し合い、より良い学びの環境を一緒に考えていくきっかけにしていただけたら幸いです。

出典:光村図書出版株式会社 https://www.mitsumura-tosho.co.jp/

目次